DV摘発 長崎県内は44件 前年比15件増

 長崎県警は5日、昨年1年間に県内で認知したドメスティックバイオレンス(DV)被害とストーカー被害件数を発表した。DV被害の認知件数は前年比19件増の354件。摘発は同15件増の44件だった。ストーカー被害認知件数は同44件減の231件。摘発は33件で同10件増えた。
 長崎県警生活安全企画課によると、認知したDV被害のうち、DV防止法に基づき、29件で裁判所から保護命令通知が出た。同法違反による摘発は2件。暴行、傷害など他法令による摘発は42件だった。被害者と加害者の関係は「配偶者・元配偶者」が約85%を占めた。被害者の9割以上が女性。年代別では30代が105人で最も多く、10代2人、20代94人、40代66人、50代41人、60代以上46人。
 ストーカー被害の認知231件のうち、ストーカー規制法に基づく警告が12件で、禁止命令35件(緊急禁止命令17件)だった。同法違反による摘発は11件。強制わいせつや暴行など他法令による摘発は22件。被害者と加害者の関係は「交際相手・元交際相手」が約43%に上った。被害者の約89%が女性。年代別では20代の78人が最多。30代55人、40代43人が続いた。
 リベンジポルノ被害の相談件数は19件で前年比1件減。被害者は全員女性。このうち1件を脅迫容疑で摘発した。

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