【イマドキ男子企画】モトカレモノローグ ~アイテムから振り返る過去の恋愛~ #みつき「3ヶ月の香り」

恋愛には想いが詰まった「モノ」がつきもの。喧嘩別れでも、前向きな別れでも、彼からもらったモノに罪はない。それを迷いなく捨てるもの人もいれば、何となくとっておく人、大切にしている人もいる。この企画は、幸いにもまだ元恋人からのプレゼントを手元に残している人へのインタビューを通して、彼らの甘酸っぱい記憶に触れさせてもらいピュアな気持ちを取り戻すプチタイムトラベルへ出ることが目的。

今回はあどけなさの中に、大人な一面も垣間見える19歳・みつきくんの過去の恋愛にフォーカス。人生で初めてだったという彼氏との出会いや思い出のプレゼント、別れ、そして今思うことを教えてくれた。

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◆◇◆彼との思いの出の場所として選んだのは「海浜幕張公園・幕張の浜」

彼は僕が住んでいる街から離れたところに住む同い年の高校生。学校が終わると彼に会うため電車で1~2時間かけて海浜幕張駅までよく通ってましたね。特に何かするわけでもなく、ちょうど今座っているこの岩場で夕陽を見ながら、学校であった出来事や今では思い出せないような他愛もない話ばかりして時間が過ぎていく。でも、その時間がなんだかとても幸せでした。

Twitterでたまたま友人とライブ配信をしていた時にコメントをくれたことが最初の出会い。その後、LINEやビデオ通話をしていくうちにお互い惹かれ合って…付き合おうと告白したのは僕から。電話で告白をしたんですけど、その日は初めて会う日の前日。普通であれば「告白してダメだったら会うの気まずいな」とか考えますよね(笑)。でも、その時はお互い信頼しあえる関係性を築き上げていたと思っていたので不安は全くありませんでしたね。結果的に高校2年生の10月から付き合うことに。初めての彼氏でした。思い返せば「直接言った方が良かったのかな」とちょっとだけ後悔しています。

彼は…とっても思いやりがあって自分より他人を優先するような心がとても広い人。「これは嫌だけど、これはしたい!」とわがままな性格の僕のことも大きな器で受け入れてくれて、同い年とは思えないほど落ち着きのある雰囲気が好きでした。でも、デートに出かけるとやっぱり同じ17歳で。はしゃぐときは一緒にはしゃげて心地が良かったです。

一番の思い出は、初めてできた彼氏ということもあって舞い上がりに舞い上がって用意した、付き合って一ヵ月記念日のサプライズかな。行き先が書かれた手紙とコインロッカーのカギが入った「パイの実」を箱ごと渡して、指定されたコインロッカーを開けるとラブレターとディズニーリゾートのペアチケットが入っているというもの。ロッカーを開けた瞬間、泣いて喜んでくれましたね。サプライズの瞬間を動画として残したスマホが壊れてしまったため今では見返すことはできませんが、大切な思い出として僕の心に残っています。

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◆◇◆最愛だった、彼とのモノローグ は「誕生日にサッと手渡されたマフラー」と「彼が使っていたスポーツタオル」

これは彼から貰った誕生日プレゼント。普段は僕が彼の元へ行くことが多かったんですけど、この日は珍しく僕が住んでいる場所まで来てくれて。「はい、プレゼント」と何気ない感じでこのマフラーを手渡してくれたんです。正直、今でも一着の洋服に3000円以上かけるのが勿体ないと思うほどファッションに興味が無いので、当然「このマフラーが欲しい!」と伝えるようなことはしていなかったし、彼が自分のことを考えてプレゼントを選んでくれたことがめちゃめちゃ嬉しかった。

しばらくは新しいマフラーを買うつもりはないですかね。重苦しい想いとかがあるわけではなくて、単に温かいし肌心地も良い(笑)。ただ、センチメンタルな気持ちとまではいかないですけど「貰った時は嬉しかったな~」とふいに思い出すことはありますね。

あとは彼が使っていたスポーツタオルも大切なモノローグ。この流れでなんでタオル…?と思われるかもしれませんが(笑)。自分が彼のことを好き過ぎて最終的に「彼の匂いをずっとかいでいたい」という発想に至った結果がこちらです。それでお互いのモノを交換しようとなって、洋服とかも考えたんですけど相手が170cm後半くらいの身長があったので「交換してもお互い着れないよ」となって、タオルになりました。

貰った当時は匂いが残っていましたが、2年経った今ではもう完全消えてしまいました。お風呂上りとかに体を拭くのに使っているから、当然のことですね。ただ、思い出の物ではあるので自分用のタオルとして部屋に置いてあります。

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◆◇◆「子供なままの自分が彼を傷つけた、すごく後悔して泣いたけどもう遅かった」

そんな大切だった彼と別々になるきっかけは、僕にありました。あんなに好きだったのに徐々に好きかどうか分からなくなって。モヤモヤとした気持ちのままコミュニケーションを取っていると、相手の嫌な部分ばかりが見えてきちゃって。今考えてみると倦怠期のようなものだったと思うのですが、当時はそんな言葉も知らなかったし。子供だった僕は相手の嫌なところが見えては、難癖つけて文句を言って…最終的に相手が傷ついてしまうことを一方的に言ってしまいました。自分の間違いに気づき泣きじゃくった後「仲直りしたい」と彼に言ったのですが、もう手遅れ。「友達に戻ろう」と言われてしまいました。今まで残してきた2人の写真も、思い出してしまうから消すことに。年が明けた1月だったので、交際期間は3ヶ月でした。

それから、心の整理がついて連絡を取り合えるようになったのが約2ヶ月後のこと。相手を元恋人としてではなく人として好きになることができて、今ではお互いに一番の親友だと言い合える仲にまでなりました。今でも会いますよ。

正直言うと、僕は彼と別れてから何人か付き合ったりしたのですが(中には交際期間5日の方もいますが)、彼はその後一人だけ付き合ったものの、すぐ別れて以来一人。彼がこの先、付き合うことになったとしたら…自分と付き合っていた時よりも一緒にいることが楽しいと思える相手であることを願っています。

僕は僕で自分が作ったお菓子とコーヒーとともに、ゆっくりとした時間を過ごせる恋人と出会えれば良いなと思っていますが、今のところそのような人に出会える気配はありませんね(笑)。

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プロフィール
名前:みつき/年齢:19歳/誕生日:11月8日/職業:専門学生/身長:164cm/体重:56kg/出身地:神奈川県/趣味:お菓子作り/好きなタイプ:心に余裕がある人/ポジション:リバ/今まで付き合った人数:6人/今、気になっている人:いない/最近、胸キュンしたこと:フランスで現地のイケメンと目があって、笑顔を返された時

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記事作成/芳賀たかし(newTOKYO)
撮影/新井雄大 Twitter@you591105

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