いま話題!小麦、乳製品を使わないグルテンフリーのパン&スイーツ

 毎週月~金曜日 ゆうがた5時58分から放送している奈良テレビの「ゆうドキッ!」。水曜日は「奈良にうまいもんあり!」と題して、美味しいお店を数珠つなぎで紹介していきます。

今回は奈良市にある船橋商店街の一角にあるのが、おととしオープンした「グルテンフリー イズ ザ ニューブラック」です。

こちらはスイーツやパンなど全てのメニューで小麦、乳製品も原材料としては一切使用していない、グルテンフリーのお店。

オーナー・本山 香理奈 さん

「店名の”イズ ザ ニューブラック”の部分には”トレンド・流行のもの”という意味があり、グルテンフリーがいま流行っているという意味になります。」

こちらでは小麦粉はもちろん、白砂糖や乳製品はほとんど使わず、安全で体に優しい素材を使ったパンやスイーツをいただくことができます。

まず、最初にいただいたのは米粉の食パン。

熊本産「ミズホチカラ」という米粉と少しだけタピオカ粉が入っているそう。生地はしっかり詰まっていてもっちり!噛めば噛むほど甘味を感じます。

次に、6種類の粉と4種類の種を使い、食パン自体に香ばしい風味をつけて焼き上げたアボカドのトースト。

溢れんばかりのアボガドが目を引きます。レモンとオリーブオイルを混ぜて練り上げたアボガドは爽やかな風味で食パンに練り込まれた4種類の種(ひまわりの種、かぼちゃの種、けしの実、白ごま)の香ばしさと合います!

こういったグルテンフリーのお店をオープンしたのにはオーナーの本山さん自身の経験が関係しているそうで…

オーナー・本山 香理奈 さん

「オーストラリアで5年ほどパンを作る仕事をしていたんですが、ある日突然、体調不良になり、病院で検査したところ小麦アレルギーとグルテンに反応する”セリアック病”の恐れがあると診断されました。そのため、仕事を辞めざるを得なくなったんですけど、パンを作るのも好きですし食べるのも好きで…小麦アレルギーの人たちは私たちが普通に食べているものも食べることができないと気付いたんです。そういう方たちでも美味しく食べられるお菓子やパンを提供したいと思ったのがきっかけです。」

パンだけではなく、こういったグルテンフリーのスイーツもお店では楽しめます。オーナーが独学で試行錯誤して作った「ストロベリータルト」!

乳製品も卵も使っておらず、生クリームも豆乳で仕上げられています。生地はしっとり、外側はサクッとしていて、小麦なしで表現しているとは思えない美味しさ!

「通常のタルトのレシピを見て、材料の配合を考えるんですけれども、バターが使えないので繋ぎをどうするかいろいろ考えて、”豆腐”を使用しました。」

開店して1年8か月。小麦アレルギーの子どもを連れたお母さんが来店された際に「ショーケースの中のどれを選んでもいいんだよ、全部食べられるんだよ」と嬉しそうに話しかけている姿を見ると、やってよかったなと思う、と本山さん。

自身の経験を活かした、グルテンフリーのケーキやパンが楽しめるお店にぜひ、足を運んでみてください。

気になるお店の場所は?

※この記事は取材当時の情報です。

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