富士ゼロックスの高度な複写技術を駆使し、国学者・谷川士清像を複製、文化伝承に貢献

2020年3月6日
富士ゼロックス株式会社

富士ゼロックス三重から津市へ贈呈

富士ゼロックス三重株式会社(本社:三重県津市、社長: 宮崎 博文)は、伝統文化継承に貢献する活動の一環として、津市教育委員会が所有する、同市出身で江戸時代の国学者・谷川士清*1像と谷川家処方書*2の複製を製作、3月13日(金)11時から津市本庁舎4F秘書課応接室で行われる贈呈式で、当社社長・宮崎 博文から前葉 泰幸市長、倉田 幸則教育長へ贈呈いたします。複製品は、令和2年7月開館予定の津市新町会館内で展示されます。
通常、古文書などの伝統文書の原本は、展示による劣化を防ぐため展示期間も限られ、閲覧者が触れることは不可能なのが一般的です。谷川士清像は三重県指定有形文化財で、適切な保存管理のため収蔵庫に保管され、谷川家処方書も展示公開のみで、通常閲覧はできません。
複製品であれば、地元の小学生等が常に身近にあり触れることができる歴史教材として活用できるほか、観光客への文化伝承活動に役立てることも可能になります。
今回手掛けた複製品は、オフィスで使いやすさと機能性・生産性を合わせ持ち、デザイナーやクリエイターが求める高画質まで提供するデジタル複合機「DocuColor 5656 PN」を活用し、厚さや凹凸の異なる数種類の和紙に応じた色合いを再現するため何度も出力を繰り返し、より原本に近い色彩を表現いたしました。

「谷川士清像/原本」 「谷川家処方書/原本」
富士ゼロックスは2008年から、自社のデジタル複合機に開発部門との協業による最新技術を融合し、富士ゼロックス京都の作製工房で古文書などの伝統文書を原本そっくりに複製・復元する活動を推進しています。これまで全国の神社仏閣、市町村、大学、企業などに250点以上の複製品やデジタルでの活用を提供しており、今後もデジタル複合機と富士ゼロックスの最新技術により、「観る・触る・創る」、日本の伝統文化伝承と活用において新たなコミュニケーションを提案してまいります。

*1: 谷川士清(たにがわ ことすが)。宝永6年(1709年)、伊勢国安濃郡(現在の津市)に生まれ、医者として家業を継ぐとともに「日本書紀」を研究して「日本書紀通証」(全35巻)をまとめた。また、わが国初の本格的な五十音順の国語辞典「和訓栞」(わくんのしおり)全93巻を編さんした。
*2: 医師谷川家の屋号「恒徳堂」の罫紙に記された処方や蘭方医からの聞き書きなどを集録したもの。

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