小籔千豊が「テセウスの船」で「陸王」ぶりに竹内涼真と共演。「正直言うと参加せずにオンエアで見たかった」

竹内涼真主演のTBS系連続ドラマ「テセウスの船」(日曜午後9:00)の、3月15日放送・第9話にエリート警察官役で小籔千豊がゲスト出演することが分かった。小籔は「セリフも多いので大変ですが、それ以上に本当に標準語を頑張っていますのでそのあたりも見ていただけたらと思います。僕が出させていただいている第9話もめちゃくちゃ面白いのでぜひ見ていただけたらうれしいです」とアピールしている。

本作は、平成元年に警察官の父・佐野文吾(鈴木亮平)が起こした殺人事件により、世間からずっと後ろ指をさされ、身を隠すように生きてきた田村心(竹内)が、あるきっかけでその事件当時にタイムスリップ。事件が起こる前の平成元年で、文吾と共に事件の真相を追う本格ミステリー。家族の絆を描きながらも、二転三転し謎が謎を呼ぶ緻密なストーリーが多くの視聴者に支持されている。

今回、小籔が演じるのは、宮城県警監察官室の馬淵。“組織”を守るためならば手段を選ばない冷酷なキャリア警察官で、心と文吾を襲ったある事件を機に、2人の前に立ちはだかる大きな敵となる。馬淵と文吾の間には過去の因縁があるようだが、馬淵の狙いとは一体何なのか? 父と子の運命を握る重要な役どころだ。

原作者の東元俊哉氏がドラマイベントで「真犯人は原作とは違うと聞いている」と発言したこともあり、放送が進むにつれ犯人が誰かという「犯人考察」ブームが過熱。ネット上でもさまざまな意見が取りざたされている。第6話の放送で“犯人の一人”が加藤みきお(過去=柴崎楓雅/現在=安藤政信)であることが早々に判明したものの、第7話放送後には“事件の黒幕”の存在が明らかに。果たして真犯人は誰なのか。小籔演じる馬淵も犯人候補に加わるのか?

小籔は「このドラマをすべて見てとても感動したので、途中から出演させていただくにあたってプレッシャーがすごかったです。それに、僕にはキャパオーバーなくらいたくさんセリフをいただいてしまって。必死でセリフを覚えなくてはならないので撮影が終わるまではゲームを封印するつもりです(笑)」と、気合を入れて撮影に臨んだ様子。

2017年の「陸王」(同系)以来の共演となる竹内については、「竹内くんは『陸王』の時もすでに人気でしたけど、今の方がさらに売れているので、今回この現場で会う前は『竹内くんがすごく偉そうになっていたらどうしよう』って思っていたのですが、全くそんな雰囲気もなく、本当に前と同じく自然な感じで接してくれたので安心しました。なんかやたら俳優面(づら)してしゃべってこられたら嫌だなと思っていたんですけど(笑)。前と何も変わらない好青年でよかったと思いました」と印象を語り、「今回このドラマに参加させていただけて本当にありがたいのですが、正直言うと参加せずにオンエアでこのお話を見たかったなという気持ちも半分あります(笑)。なので、その分、皆さんにはこの先のストーリーをぜひ楽しみにしていただければと思います」と期待をあおった。

3月8日放送の第8話では、大量毒殺事件当日、心は文吾と共にお楽しみ会に現れた犯人・みきおの行動を監視。食事に毒が入れられることを阻止しなければ、多くの死者が出て、文吾は殺人犯にされてしまう。心と文吾はみきおに翻弄(ほんろう)され続け、ついに事件が起きた昼食の時間を迎える。食事の中に毒が混入しているかもしれない最悪の状況の中、心は事件を阻止するため驚くべき行動に出る。また、村では同時に新たな事件が進行しており、真の母・和子(榮倉奈々)と姉・鈴(白鳥玉季)、兄・慎吾(番家天嵩)の身に危険が迫る。そして、みきおのほかに“もう1人の真犯人”がいることが判明。ついに犯人の本当の狙いが明らかになっていく。

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