《新型コロナ・影響》習主席来日延期 パンダ誘致「準備期間に」 関係者、冷静に受け止め

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4月に予定されていた習近平・中国国家主席の国賓来日の延期を受け、日立市かみね動物園(同市宮田町5丁目)へのジャイアントパンダ誘致活動を進めている関係者は「残念だが、準備期間ができた」などと冷静に受け止めている。

県と市などの関係機関・団体で構成する「いばらきパンダ誘致推進協議会」(会長・大井川和彦知事)は、習氏の国賓来日でパンダ貸し出しの方向性が打ち出される可能性があると想定し、昨年11月には中国政府の窓口を訪問。誘致の意向を表明するなどし、活動を活発化させてきた。

来日延期について、事務局の県観光物産課は「将来的に見て誘致活動に影響はない」との見方を示し、「先行する他のライバル都市を追い上げる時間ができた」と前向きに捉える。市と連携しながら今後、パンダ舎の整備に向けた課題の洗い出しや交通渋滞対策などに取り組む考えだ。

市内の企業経営者などで組織する「パンダ招へいを応援する会」(鈴木一良会長)は地元の機運醸成を図るため、日立さくらまつり会場でのチラシ配布などを予定していたが、まつり中止が6日に決まり、頭を抱える。来日延期などに関して、鈴木会長は「やむを得ない。自分たちにできる活動を進めていく」と話した。

パンダ誘致は昨年2月、県北振興の目玉として、県が市と共同で乗り出すと表明。誘致を巡っては、仙台市や神戸市、秋田市なども名乗りを上げている。(湯浅奈実)