石木ダム「事業継続」 国に再評価報告書提出へ 佐世保市

 長崎県と佐世保市が東彼川棚町に計画する石木ダム建設事業を巡り、市水道局は6日、利水面の再評価を進めた結果、「事業継続が妥当」とする方針を決定したことを明らかにした。市はこうした方針を盛り込んだ再評価報告書をまとめ、県を通じて3月中にも国へ提出する。
 市議会石木ダム建設促進特別委員会で報告した。
 市は国庫補助を受けるため、原則5年ごとに、水需要予測や費用対効果などを検証する事業再評価を義務付けられている。市水道局は1月に再評価案を第三者の諮問機関に諮問。2月に「是認する」と答申を受けた。
 市水道局は答申を踏まえて協議し、大渇水による被害や経済振興、老朽化した既存ダムの更新などを考慮した結果、石木ダム建設を継続する方針を決めた。谷本薫治局長は「今回の再評価は、過去と比べてより詳細な実績データに基づいており、実態に即した形で推計した」と報告。特別委では、この方針に対し異論は出なかった。

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