IR 2025年度中の開業想定 長崎県、年度内にも実施方針 県議会予算決算委

 長崎県は6日の県議会予算決算委員会総括質疑で、県と佐世保市がハウステンボスへの誘致を目指すカジノを含む統合型リゾート施設(IR)について、2021年度中に区域認定された場合は、最速で25年度中の開業を想定していることを明らかにした。
 山口経正委員(自民・県民会議)の質問に柿本敏晶企画振興部長が答えた。
 県が想定する開業までのスケジュールは、国のIR基本方針決定後、早ければ本年度内に県の実施方針を策定し公表。最速で20年度早々に事業者の公募に着手し、有識者らでつくる審査委員会の知見を活用しながら秋ごろに1事業者を選定。21年7月末までに事業者と共同で区域整備計画を申請する。
 柿本企画振興部長は「区域認定の時期は現時点で示されていない」とした上で、「21年度中にも認定が行われると想定して準備を進める」と述べた。
 県の試算によると、IRの設備投資額は3500億~4600億円。年間の集客延べ人数は690万~930万人で、雇用創出効果は2万8千~3万6千人。九州圏内の経済波及効果は3200億~4200億円になると見込んでいる。

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