21世紀のバルセロナで「最高の選手」TOP10

21世紀に入ってから最も多くの成功を収めてきたクラブの一つ、バルセロナ。この20年で34の主要なトロフィーを獲得してきた。

今回は『Sportskeeda』から「21世紀のバルセロナで最も偉大だった選手TOP10」をご紹介する。

10位:ルイス・スアレス

2014年の夏にリヴァプールからバルセロナに加入した時、彼は長い出場停止期間の途中だった。ワールドカップでジョルジョ・キエッリーニを噛んだことにより、10月までプレーすることができなかったからだ。

スムーズな形でチームに入れなかったために最初はやや落ち着かなかったものの、すぐにペースを掴み初年度から25ゴールを決める活躍を見せた。

メッシ、ネイマールとともに構成した「MSN」は世界最高の3トップと言われ、様々なディフェンダーをあっけなく切り裂いていった。

9位:ダニ・アウヴェス

2008年にセビージャから獲得された際の移籍金は3100万ユーロ。サイドバックを獲得するという点で言えば異例の額であった。

しかしグアルディオラが求める複雑な戦術的要求に答えられる数少ない選手として、バルセロナの攻撃で重要な部分を担うことに。メッシとも以心伝心の関係を築いてきた。

391試合に出場して21ゴールを決め、100回のアシストを提供した。バルセロナではなんと23のトロフィーを掲げ、その後ユヴェントスへと去っていった。

8位:サミュエル・エトー

若くして加入したレアル・マドリーでは失敗したものの、マジョルカへの移籍で大ブレイク。コパ・デル・レイ優勝に貢献し、その活躍からバルセロナへのステップアップを勝ち取った。

カンプ・ノウでの初年度でディエゴ・フォルランに次ぐ25ゴールを決め、6年ぶりのリーガ優勝に貢献。2年目には得点王も獲得した。

2008-09シーズンに30ゴールを決めた後にチームを離れ、インテルへ移籍。バルセロナでは199試合で130得点という傑出した成績を残している。

7位:セルヒオ・ブスケツ

グアルディオラ監督は、フィットしないヤヤ・トゥレを諦め、若きセルヒオ・ブスケツを使うことにした。それはバルセロナの歴史上でも最も素晴らしい選択の一つだっただろう。

当初はやや不安もあったが、数年で彼は世界最高のボランチとして確固たる地位を確立。クラブの成功における彼の貢献は過小評価されるべきではない。

スペイン代表でもバルセロナでも影からすべてを支える男は、まだキャリアで17ゴールしか決めていないものの、彼をスタメンから外すことができる監督はいないだろう。

6位:ジェラール・ピケ

リオネル・メッシとともにバルセロナのアカデミーで活躍を見せたピケ。2004年にマンチェスター・ユナイテッドへと引き抜かれてイングランドへと渡ったものの、そこでのチャンスは限られていた。

そこでジョゼップ・グアルディオラ監督の誘いを受けてバルセロナに復帰すると、若くして最終ラインの要に成長。世代最高のセンターバックとして評価されるようになった。

すでに32歳となっているものの、そのタフさと安定性に陰りは見えない。これまで527試合に出場し、28個の主要なトロフィーを掲げてきた。

5位:カルレス・プジョル

1995年にバルセロナの下部組織に入団したプジョル。友人のチャビとともにプレーするためマラガからの誘いを断り、愛するクラブに忠誠を誓った。

トップチームで出番を得るようになってから、彼はそのリーダーシップと責任感、粘り強さと頑健なディフェンスで多くのファンを獲得。右サイドバックとしてキャリアを始めたが、センターバックとして定着した。

2004年からはキャプテンとしてチームを率い、バルセロナの黄金期を最高峰から支えた。大柄とは言えない体格でありながらも、世界最高のDFとして高く評価される存在だった。

4位:アンドレス・イニエスタ

少年時代から類まれなる才能を発揮していたイニエスタ。レアル・マドリーにも誘われていたものの、最終的には両親がバルセロナへの加入を決断した。

2001年にトップチームでデビューしてからしばらくはポジションを得るに至らない状況が続いたものの、中盤の世代交代とともにレギュラーを奪取。その高いテクニックとセンスでバルセロナの礎となった。

チャビやブスケツとともに史上最高レベルの中盤を形成し、数多くのタイトル獲得に貢献。2018年にヴィッセル神戸と契約するまで674試合に出場し、33回の主要なトロフィーを獲得している。

3位:ロナウジーニョ

バルセロナではわずかに5年間しかプレーしていないロナウジーニョ。2003~2008年の間だけだったが、その存在感は今日まで感じられるものだ。

2003年にジョアン・ラポルタがバルセロナ会長に立候補し、デイヴィッド・ベッカムの獲得を公約した。しかしそれに失敗したことで、PSGからブラジル人のスターを引き入れた。

その選択は大きな成功を収めた。圧倒的なテクニックに加え、その絶え間ない笑顔と陽気な性格でチームを盛り上げ、そして駆け出しだったリオネル・メッシに大きな影響を与えた。

2位:チャビ・エルナンデス

友人のカルレス・プジョルと同じようにバルセロナでキャリアを終えるかと思いきや、カタールのアル・サッドへと移籍するという意外な選択を下したチャビ。

とはいえバルセロナでプレーした20年の貢献が曇ることは絶対にない。グアルディオラ監督の就任後、そのスタイルを作り出すための司令塔として絶対的な基盤となった。

誰も見えないようなスペースやパスコースを探す頭脳、それを活かすための技術。「ティキタカ」と呼ばれたパスサッカーを体現する存在だった。現在はアル・サッドで監督を務めている。

1位:リオネル・メッシ

もちろん1位はメッシである。21世紀にとどまらず、歴史上でも最高の選手であろう。あらゆるクラブ、あらゆる地域を含めても。

成長ホルモンの分泌異常を抱えた12歳の少年は、バルセロナで粘り強い治療とトレーニングを重ね、それからわずか4年後にトップチームでデビューを果たした。

それ以降彼はバルセロナの記録を塗り替え続け、6回ものバロンドールに輝いた。626ゴールと261アシストという数字は、おそらくこれからも長く破られることはないだろう。

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