虎の大砲候補ボーアはいまだ1安打、サンズ&スアレスは存在感 阪神助っ人たちのOP戦

今季から阪神に加入したボーア、サンズ、スアレス(左から)【写真:荒川祐史、津高良和】

好調なサンズに対して期待の大砲は本塁打0、ここまでのオープン戦成績

 阪神は今季、ジャスティン・ボーア内野手ら新助っ人5人と契約。オネルキ・ガルシア投手、ジェフリー・マルテ内野手ら契約延長をした3選手と合わせて、計8選手を抱えることとなった。熾烈な外国人登録枠争いが予想されるがここまでの8選手のオープン戦成績を見てみよう。

 ここまでオープン戦には6選手が出場している。中でも注目はジャスティン・ボーア内野手だ。昨季はエンゼルスで8本塁打を放ち、過去に3度、20本塁打以上のシーズンがある大砲候補だ。ここまで「4番・一塁」で出場するが、10打数で1安打、本塁打はゼロといまだ適応に苦しむ様子が見られている。

 一方、昨季まで韓国プロ野球(KBO)キウム・ヒーローズでプレーし、打率.305、28本塁打と活躍したジェリー・サンズ内野手は日本でも好調だ。ここまで11打数で2本塁打2打点、打率.273と、開幕1軍入りにアピールを続けてる。

 また来日2年目を迎えるジェフリー・マルテ内野手は昨季105試合に出場。チーム2位の12本塁打を放ち、49打点、打率.284をマーク。今季も期待がかかる中、ここまで9打数2安打2打点で打率.222も、1本塁打を放っている。

ガンケルは7失点、スアレスは…投手陣も明暗別れる

 投手陣では3人がオープン戦マウンドに上がった。新助っ人のジョー・ガンケル投手は7日の日本ハム戦(甲子園)に先発し、4回83球を投げて8安打6奪三振1四球、7失点と大荒れ。初回から連打を浴びて4失点すると、2回にも4番の中田に3ランを浴びた。ここまで3先発で0勝2敗、防御率は8.10と苦戦している。

 同じく新助っ人で、インディアンス傘下3Aから加わったジョン・エドワーズ投手は順調に調整を進めている。日本ハム戦(甲子園)では9回に登板して1四球与えるもしっかりと締めセーブを挙げた。ここまで3イニングを投げ、防御率3.00、2奪三振1セーブ。

 ソフトバンクから移籍となったロベルト・スアレス投手は、オープン戦では中継ぎとして登板。1日のソフトバンク戦では2番手として4回から登板。先頭に四球を与え、松田宣に適時二塁打を浴びるも以降は塁を与えぬ投球で3イニングを投げ1失点。ここまで防御率1.80、3奪三振の好成績を残している。中継ぎ登板とはいえロングイニングを投げて調整を続ける助っ人右腕には先発としての期待もかかる。

 昨季21試合登板したオネルキ・ガルシア投手はオープン戦にはいまだ登板せず、調整を続けている。来日3年目を迎える23歳の呂彦青投手もオープン戦での登板は無い。

 ここまでオープン戦成績を3勝3敗1分としている阪神。レギュラーシーズンで4つの外国人枠をどのようにやりくりするかが大きな鍵となりそうだ。(Full-Count編集部)

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