長崎-香港 最後の便到着 中韓入国制限3月9日から強化

到着した香港エクスプレスの旅客機=大村市、長崎空港

 新型コロナウイルスの感染拡大防止策として、日本政府が中国と韓国からの入国制限強化に踏み切る9日が迫る中、制限強化前最後となる香港からの便が7日、長崎空港に到着した。乗客からは安堵(あんど)や早期の事態収束を願う声が聞かれた。
 到着したのは、長崎県と香港を結ぶ格安航空会社(LCC)香港エクスプレスの旅客機。同社の長崎-香港線は週3往復しているが、3日と5日は欠航。10日も欠航が決まっている。
 7日の本県到着便の乗客は4人。このうち、春休みで2月中旬から香港に帰省していた長崎ウエスレヤン大の男性留学生(21)は「入国制限前に何とかチケットが買えた」とほっとした様子。「ウイルスは既に日本に上陸しているので、入国制限はあまり役に立たない」と政府の対応に疑問を投げかけた。香港在住の女性(47)は「長崎県に住む父の体調が悪かったため、会えなくなるかもと思いすぐにチケットを予約した。早く事態が収束してくれれば」と話した。


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