38年ぶり一人大関の貴景勝、高安を押し出し白星発進「声援がないからこそ、ありがたさ分かる」

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高安を押し出し、初日白星の大関貴景勝(左)= エディオンアリーナ大阪(撮影・神子素慎一)

 エディオンアリーナ大阪(大阪市)で8日に初日を迎えた大相撲春場所。ご当所を38年ぶりの一人大関で迎えた貴景勝は、175センチの体をいっぱいに伸ばして元大関の幕内高安を押し出し。「全然雰囲気が違う。初めての経験」と無観客開催の静けさに戸惑いつつ、土俵の上では持ち前の集中力を見せつけた。

 大関の座をつかんだ昨年の春場所は、ひときわ大きな声援を浴びた。「(それが)ないからこそありがたさが分かる」と貴景勝。新型コロナウイルス感染拡大で先の見えない不安が日本全体を覆う中、「勝ち負け以前に一生懸命相撲を取ること。元気のある相撲を取っていきたい」と決意を込めた。(山本哲志)