震災の記憶次世代に 藤沼湖決壊犠牲者を悼む 須賀川

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献花し、犠牲者の冥福を祈る出席者=須賀川市滝

 東日本大震災による須賀川市の農業用ダム「藤沼湖」の決壊で亡くなった犠牲者を悼む「大震災と藤沼湖の記憶をつなぐつどい2020」は8日、同市滝地区防災公園で催された。

 約90人が出席し、黙とうをささげた。加藤和記実行委員長(69)が「記憶を次世代に伝える。悲劇を繰り返さないように、日ごろの防災意識高揚にもつなげたい」とあいさつ。橋本克也市長、玄葉光一郎衆院議員(福島県3区)、五十嵐伸市議会議長が哀悼の言葉を述べた。出席者が献花し、犠牲者の冥福を祈った。

 決壊で弟石田三造さん=当時(68)=を亡くした添田フミ子さん(83)は遺族代表として献花台に花を手向けた。「歳月が流れる中で、地域の方々が風化させないように努力してくれている。安らかに眠ってほしい」と話した。

 藤沼湖は東日本大震災で本堤が崩壊した。濁流が押し寄せた下流域で7人が死亡し、当時一歳の男児が行方不明となっている。