エンゼルスの開幕投手が昨季4勝の左腕・ヒーニーに決定

日本時間3月9日、エンゼルスのジョー・マドン監督は今季の開幕投手をアンドリュー・ヒーニーに決定したことを発表した。ヒーニーは2015年からエンゼルスに在籍しており、先発投手陣のなかでは最古参となるが、開幕投手の大役を務めるのは今回が初めてである。エンゼルスは、日本時間3月27日に敵地ミニッツメイド・パークでのアストロズ戦で2020年のレギュラーシーズンの戦いをスタートする。

現在28歳のヒーニーは、昨季18試合に先発して95回1/3を投げ、4勝6敗、防御率4.91、118奪三振を記録。左肘の炎症により開幕から故障者リスト入りするなど、2度にわたって戦列を離れ、自身初の規定投球回到達を果たした前年から一転、不本意なシーズンとなってしまった。ヒーニーは2016年7月にトミー・ジョン手術を受け、2017年はリハビリ中、2018年も左肘の炎症により故障者リストに入って開幕を迎えており、先発ローテーションの一員としてシーズンをスタートするのは2016年以来4年ぶりとなる。

ヒーニーは「開幕投手を目指して一生懸命に取り組んできたから本当に嬉しいよ。開幕ロースターに入ることだけでなく、開幕投手を務めることは先発投手としての目標の1つだからね」とコメント。「僕はこれまでスプリング・トレーニングを健康な状態で過ごすことができなかった」と語るヒーニーにとって、万全のコンディションで開幕を迎えられることは大きな意味を持つ。

マドンによると、他球団で開幕投手の経験があるフリオ・テーランとディラン・バンディも候補に挙がっていたようだが、ミッキー・キャラウェイ投手コーチと話し合った結果、エンゼルスに長く在籍しているヒーニーが開幕投手に最も相応しいと判断したという。「彼の年齢を考えると、そろそろ本格的に花開く時期がやってきてもいいと思うんだ」とマドン。自身初の開幕投手を務めるヒーニーは、指揮官の期待に応え、エースへと飛躍を遂げることができるだろうか。

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