腰痛のヤンキース・サンチェス 実戦に早期復帰できる見込み

日本時間3月6日から7日にかけて、オープン戦で2試合連続マスクを被ったゲーリー・サンチェス(ヤンキース)は、腰に違和感を抱え、予定されていた打撃練習を回避する状況が続いている。軽症と見られるため、MRI検査を行っていないが、日本時間3月10日に予定されているフィリーズとのオープン戦のメンバーには含まれていない。ヤンキースは、強打が自慢の正捕手が近いうちに実戦復帰できると考えているようだ。

サンチェスは自身のコンディションについて「少し張っていて、少し違和感があるだけだよ」と語り、軽症であることを強調。「今は治療を行っている。2試合連続でマスクを被ったあとだから、少し慎重になったほうがいいと思っているんだ。スプリング・トレーニングだし、まだ慌てる時期ではない。まだ時間はあるからね」とコメントした。

日本時間3月7日のタイガース戦(11対15で敗戦)でゲリット・コールなどとバッテリーを組み、5イニング出場したサンチェスは、翌8日のオリオールズ戦(1対5で敗戦)でも有望株のデイビー・ガルシアらとバッテリーを組み、5イニング出場した。オリオールズ戦ではパスボール1回のほか、ワイルドピッチが3回もあり、ブロッキングの面で精彩を欠く場面が多く見られた。

新しく捕手コーチに就任したタナー・スワンソンは、サンチェスが捕球の構えを変更したことが腰の違和感の原因になっている可能性があると指摘する。サンチェスは自身の課題の1つであるフレーミングを改善すべく、スワンソンとともに右膝をついた構えに取り組んでいる。これまでと違う構えで練習やオープン戦に取り組んでいることが、気付かぬうちに腰に負担を与えている可能性は十分にある。

また、オープン戦でここまで17打数1安打(打率.059)と当たりの出ていないサンチェスだが、打撃不振の原因は腰の状態よりもタイミングの問題だと考えているようだ。サンチェスは「まずは健康な状態を取り戻したい。健康であれば、打撃の調整をしっかりして、理想の状態に持っていくことができると思う」と話している。

© MLB Advanced Media, LP.