門松みゆきのプレイリスト~歌手人生に影響を与えた10曲~

“うたびと”達が、様々なテーマに沿ってジャンルレスに選曲して、その選曲理由や思い出のエピソードを通じて、“うたびと”としてのルーツに迫る連載企画。

記念すべき第1回のセレクターは門松みゆき。2歳の頃には演歌に目覚めていたという、まさに”演歌・歌謡の申し子”ともいえる彼女に「歌手人生に影響を与えた10曲」というテーマで選曲してもらった。


選曲理由

1.北島三郎『山』(※Spotify内に楽曲無し)

演歌に興味をもって詞の内容を理解し、初めて胸を打った一曲です。
また、私の精神状態のバロメーターでもあります。修行時代にこの曲を聴いて、「よし、明日も頑張ろう」と思えたら、まだ私は大丈夫って思っていました。「目先のことにうろちょろするな、昨日と同じ今日はない」――深い歌詞だなぁ、ちっぽけだなぁ、自分って思います。

2.長山洋子『捨てられて』(※Spotify内に楽曲無し)

保育園の時、初めて人前で歌った曲。振り付けも可愛いし、長山さんも可愛かったので、歌詞の意味も分からずに歌ってました(笑)。

3.北島三郎『風雪ながれ旅』(※Spotify内に楽曲無し)

津軽三味線を習うきっかけになった曲です。

4.松村和子『帰ってこいよ』

『歌スタ!! 』(NTV系)に出場した時、もう1曲聴きたいと言われて歌った曲。結局、この歌が認められて、藤竜之介先生を紹介してもらうきっかけになりました。

5.藤圭子『圭子の夢は夜ひらく』

若いころは声を張って歌えなくちゃダメって変な使命感を持っていたんですが、私の声はそういう曲と合わなくて。演歌歌手に向いてないのかなって思っていた時に、藤圭子さんのこの曲と出会って、無理して高い音域で勝負しなくてもいいんだ、私の魅力は別なところにあったんだと気づかせてくれました。

6.坂本冬美『祝い酒』

オーディション番組に出場し、悔しい思いをしながらも応援に来て下さった沢山のファンの皆様にいつか必ず恩返しをしたいと誓った一曲です。

7.吉幾三『情炎』

歌手としてとても尊敬する吉さんの、女心の切なさ儚さを表現した作詞・作曲の素晴らしさに感動した一曲です。

8.今井美樹『PIECE OF MY WISH』

演歌以外で唯一、歌う曲です。歌詞がすごく好きで、修行時代にはつらいことがあると歌っていました。

9.都はるみ『アンコ椿は恋の花』

都さんの歌の技術力、歌への精密さに度肝を抜かれた一曲です。

10.細川たかし『北酒場』

藤先生の親友の方が経営するお店があって、その店で先生が『北酒場』を歌ったら、その日一番盛り上がったんです。生バンドで洋楽やロックがガンガン流れているようなお店で、演歌の力ってすごいなと感動しました。

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