被害者の部屋に5日に「行った」 川崎の高齢女性殺害で容疑者

事件があった現場のアパート。鑑識の作業を続ける捜査員の姿もあった=6日午後7時10分ごろ、川崎市川崎区鋼管通

 川崎市川崎区鋼管通3丁目のアパートの一室で、この部屋に住む無職女性(88)の遺体が見つかった事件で、殺人容疑で逮捕された韓国籍の同区池上町、自称派遣社員の男(69)が、事件のあったとされる5日に「女性の部屋に行った」と供述していることが9日、県警への取材で分かった。殺害については「やっていない」と否認しているという。

 県警によると、同容疑者は「犬の散歩をしていた女性と知り合い、面識があった。(5日以外にも)数回、女性の部屋に行ったことがある」とも話しているという。

 県警などは、同容疑者と女性の関係性や、トラブルの有無などについて慎重に調べる。

 同容疑者の逮捕容疑は、5日午後6時ごろ、女性の部屋で、女性の頭や顔を複数回殴り、殺害した、としている。アパート周辺の防犯カメラ映像の解析などから同容疑者が浮上し、7日に逮捕した。

 県警は9日、同容疑者を送検した。

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