【MLB】152キロ顔面死球に場内騒然… 倒れたまま10分、顎の骨折に投げた投手も茫然

レンジャーズのウィリー・カルフーン【写真:Getty Images】

グラウンドで約10分間も倒れて悶え苦しみ…ウリアスは同僚に容体を尋ねる

■レンジャーズ 9-8 ドジャース(オープン戦・日本時間9日・サプライズ)

 8日(日本時間9日)にアリゾナ州サプライズで行われたレンジャーズとドジャースのオープン戦。「3番・左翼」で先発出場したレンジャーズのウィリー・カルフーン外野手にアクシデントが起こった。初回の第1打席、フリオ・ウリアス投手が投じた152キロの直球はカルフーンの口元に直撃。その勢いに球場は騒然となった。

 カルフーンは向かってくる球を避けることもできず、投球が直撃した途端後ろにひっくり返るように転倒。そのまま口元を押さえて悶え苦しんだ。MLB公式サイトによると、グラウンドに約10分間倒れこんでいたという。口の中は切れて出血し、その後カートでグラウンドから運ばれ、病院に運ばれたという。

 レンジャーズのジョン・ダニエルズGMとクリス・ウッドワード監督も病院に向かい、試合はベンチコーチのドン・ワカマツが監督代理を務める事態に。

 倒れたカルフーンを心配そうに見つめていたウリアス、実は2017年にドジャース傘下3Aでカルフーンとチームメートだったといい、「マイナーリーグで一緒だった時から知っているんだ。良い関係を築いたチームメートだったよ。本当に辛かった。集中できなかったよ。あのような状況は今までになかった」と衝撃を受けているようだ。

 また2回裏が終了した後にはウリアスがダグアウトに戻る際に、レンジャーズのオドルにカルフーンの容態を尋ね、連絡先を教えてほしいと頼んだという。検査の結果、カルフーンは顎を骨折。この日ウリアスは3回を投げ、無安打1四球3奪三振と好投を見せたが、精神的なショックは大きいものになりそうだ。(Full-Count編集部)

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