東証2万円割れ「異常」「いつ収まる」 東北にも不安広がる

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2万円を割り込んだ日経平均株価を示す電光掲示板=9日午前10時5分ごろ、仙台市青葉区

 新型コロナウイルス感染拡大の終息が見通せず、日経平均株価は9日、2万円を割った。短期間での急落に、東北でも経済の先行きに不安が募る。

 仙台市中心部の証券会社店頭。株価のボードは1000円超の急落と2万円割れを伝えるが、外出を控える動きもあって駆け付ける個人投資家は多くない。

 ボードを見つめていた青葉区の無職男性(69)は「2週間で3000円も下がるなんて異常。世界中が不安に包まれているようだ」と浮かない表情。「いつまでも感染者は減らないし、マスクは買えない。(下落は)まだまだ歯止めがかからないのでは」と漏らす。

 証券会社には顧客から、「いつ下落が収まるのか」といった声や値動きの照会が次々寄せられた。

 SMBC日興証券仙台支店の竹内貴浩営業部長は「世界中の市場で売りが売りを呼び、株価回復の時期は想定以上に後ずれしそうだ。不安心理が広がり、積極的な買いにつながる状況でもない」と話す。

 一方で近年は人工知能(AI)による自動取引が主流となり、株価の変動幅は大きく出やすい。竹内部長は「これから反発する可能性はあると思う。できるだけ情報を集め、顧客の安心感につながるよう丁寧に説明していきたい」と語る。

 東北の経済界にも不透明感が広がる。仙台経済同友会代表幹事の大山健太郎アイリスオーヤマ会長は「中国での生産が落ち込み、海外への移動が制限されたことが大きい」と影響の長期化を指摘する。

 七十七リサーチ&コンサルティング(仙台市)の田口庸友首席エコノミストは「一番身近な景気指標の日経平均株価の急落は、マイナス面のアナウンス効果も大きい。資産の目減りが意識されれば、消費意欲をさらにそぐかもしれない」と懸念した。