住宅工事の遅れ懸念 新型コロナで県内企業 水回り・家電入荷停滞 代替品調達で納期対応

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住宅リフォームフェアに展示されたトイレ。メーカーから供給が滞り、展示品を納めるケースも出ている=2月29日、高岡市内

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で、住宅関連の一部製品が中国から届かず、県内の住宅メーカーが新築やリフォーム工事の遅れを懸念している。中国での物流や生産活動の停滞が原因で、各社は代替品の調達を急ぎ、納期に対応したい考えだ。

 県内の住宅メーカー各社によると、TOTOやパナソニック、リクシルといった大手住宅設備機器メーカーがキッチンやトイレなどの受注を停止したり、納期が大幅に遅れたりしている。

 石友ホームグループ(高岡市)では新築やリフォームの顧客に予定通り引き渡しできないケースが出ている。受注停止の製品は日を追うごとに増えているといい、リフォームの担当者は「いつになったら供給されるのか情報がないのがつらい」と話す。顧客から希望を聞き取り、納品まで待ってもらうか、別メーカーの製品やショールームの展示品で代替してもらうようにしている。

 「これほど広範囲に住宅設備機器が入手できなくなったことは記憶にない」と語るのは、とやまサンホーム(富山市)の中濱豊一社長。リフォーム工事向けの水回り製品に加え、エアコンや食器洗い乾燥機などの家電製品の仕入れも滞っている。顧客と協議しながら、手配可能な代替品を調達して納期に対応していく方針だ。

 タカノホーム(同)も「住宅の引き渡しが遅れる可能性がある」と懸念する。顧客へ代替品を提案しているが、希望する製品がない場合は顧客の了解を得た上で未設置のままで引き渡すことも検討している。入荷次第、取り付ける。

 大建工業によると、井波工場(南砺市)で生産する室内ドアの錠などの金具は中国から仕入れている。2月中旬以降の入荷を懸念していたが、中国の春節休暇を見込んで余分な在庫があり、2月末からは一部の供給が再開した。「通常通りの受注状況であれば、当面の出荷は大丈夫ではないか」としている。