島原道路と諫早IC接続工事 工法変更で工費8000万円増

 長崎県は9日の県議会環境生活委員会で、地域高規格道路「島原道路」と長崎自動車道諫早インターチェンジ(IC)をつなぐ道路工事について、交通安全を目的に工法を変更した結果、工費が約8千万円増額したことを明らかにした。
 工事は県発注。工費の55%を国が補助する。島原道路からJR長崎線と国道34号をまたぎ、諫早ICに接続する約200メートルの橋を架設した。工事は既に完了し、小船越IC-諫早ICが22日に供用を開始する。
 県によると、国道34号をまたぐ橋(約60メートル)について当初は2日かけて夜間に架設する計画だったが、昼間に橋の下を通る車の安全を考慮し、一晩で終えるよう変更。6ブロックに分けて架ける予定だった橋梁を3ブロックにしたところ1ブロック当たりが大きくなり、リース料が高額な大型クレーンや特殊台車の導入が必要になった。
 県は工費増額による契約内容の変更を本議会に議案として提出。中村泰輔委員(改革21)が増額の理由を尋ね、県側が答えた。
 県は22日に諫早市内で予定していた開通式の中止も発表した。

 


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