フィリーズのエース右腕・ノラ インフルで調整進まず

アーロン・ノラ(フィリーズ)が今年のオープン戦で登板した日付をカレンダーで確認すれば、日本時間3月27日に敵地マーリンズ・パークで行われるマーリンズとの開幕戦から逆算してスケジュールが立てられていることに誰もが気付くだろう。しかし、ノラはインフルエンザによって調整が遅れており、ノラを開幕投手に起用するプランは変更を強いられる危機に陥っている。

ノラは日本時間3月10日に行われるヤンキースとのオープン戦に登板予定だったが、インフルエンザの影響によって登板を回避。今のところ、体調が回復するまでにどのくらいの期間が必要かは不透明であり、体調不良が長引くようであれば、開幕までに必要な登板数や投球イニング数を消化することができず、開幕戦に登板できないかもしれない。

フィリーズのジョー・ジラルディ監督は、ヤンキースとのオープン戦の試合後に「我々はノラの状態をしっかりチェックしていかなければならない」とコメント。「ノラは開幕戦に登板すると思われているだろうけど、それを回避させる必要があるかもしれない。まだわからないけどね。まずは彼の様子をしっかり見てから判断することになる」と慎重な姿勢を示した。

ジラルディによると、ノラがチームに合流するのは早くても日本時間3月13日になるという。ただし、その日にノラが登板することはないと明言しており、ノラが登板する可能性があるのは最速でも日本時間3月14日。そこから2週間足らずのうちに開幕を迎えるため、ノラはオープン戦であと2試合しか投げられない可能性が高い。当初の予定よりも1試合少なくなってしまうため、首脳陣の判断次第では開幕戦の登板を回避する可能性もある。

ノラが開幕戦の登板を回避する場合、新加入のザック・ウィーラーが開幕投手の最有力候補となる。ウィーラーは先発2番手として、ノラの翌日に登板するスケジュールが続いており、次は日本時間3月11日のツインズ戦で登板する予定となっている。

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