「ドラゴン桜」が復活。阿部寛が15年ぶりに熱血指導!

TBS系では、阿部寛主演のヒットドラマ「ドラゴン桜」が15年ぶりに復活。「ドラゴン桜2」(仮)として今夏、日曜劇場枠で放送されることが決定した(開始日時未定)。

15年ぶりに桜木建二を演じる阿部は「この15年で受験生や学校を取り巻く環境は大きく変わりました。当時の常識が、今は通用しません。そんな現代においても、『バカとブスほど東大に行け!』と、一つもぶれることなく生徒を指導する桜木の姿を信じています。今作も桜木なりの最短距離なやり方で、東大合格に挑んでいきます。ぜひご期待ください」と気合を入れている。

今作の原作は、週刊漫画誌「モーニング」(講談社)で人気連載中の三田紀房氏による「ドラゴン桜2」。前作ドラマの原作である「ドラゴン桜」の10年後を描く続編だ。ドラマの前作は、倒産寸前・低偏差値の私立龍山高校にやって来た主人公の弁護士・桜木が、超進学校に生まれ変わらせようと生徒と共に奮闘する姿を描いた。なかでも「1日16時間勉強法」を徹底し、物理の公式の実践、卓球やトランプをしながらの計算など、東京大学合格のための“桜木メソッド”と呼ばれるその勉強法は大きな話題となった。

今回、前作から15年の時を経て続編をお送りするのには理由がある。大学受験を取り巻く社会的背景も変化の時を迎え、2019年度をもって「センター試験」が廃止。20年度には新たに「大学入学共通テスト」が行われることが発表されている。新しいテストでは、今までの知識量の多さを問う問題より、知識の使い方や思考力・表現力を問う問題が多くなると言われ、インターネットやAIなどの発展により、“考える力”がより必要とされる社会へ変化してきたことがその要因とされている。また、誰もが初めて受けるテストであり、受験1年目の現役生にも不利にならない。そんな20年度こそ、誰もが平等に勝負できる時だと、この受験制度改革に合わせての続編制作が決定となった。

阿部が演じる桜木は、元暴走族の弁護士。前作で龍山高校を退職してからは、その功績を買われ弁護士として私立大学の経営指導をするべく各地を転々としている。相手が誰でも物怖じせず、歯に衣(きぬ)着せぬ物言いで論破する桜木。そんな桜木が今回立ち向かうのは、前作から10年後の龍山高校。偏差値30の学校ながら東大合格者を出した龍山高校だが、桜木が去った後は下降の一途をたどっていた。その窮地を救うべく、再び龍山高校からのオファーを受ける。超合理的に見えて生徒たちを誰よりも思う弁護士と、不器用にもそれに応えようとする生徒たちの、東大受験までの新たな物語がスタートする。

また、前作では、山下智久、長澤まさみ、小池徹平、新垣結衣らが演じた「東大クラス」の面々を今作で誰が演じるのかも気のなるところ。現在1000人にも及ぶ応募の中から選考中で、その続報に期待が集まる。

原作の三田氏は「『ドラゴン桜』新作ドラマをお届けできることを、とてもうれしく思います。今の時代はITやSNSをフルに活用した勉強の仕方となり、受験の世界は15年前と比べて激変しています。それでも、子どもたちが目標に向かって懸命に努力する姿は変わらない。何が変わり、何が変わらないのか、パート1と見比べるのも面白いのではないでしょうか。日曜日の夜、ご家族ご一緒に楽しんでいただければ幸いです」とメッセージを寄せている。

なお、動画配信サービス・Paraviでは、前作の「ドラゴン桜」を初配信中だ。

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