社長の平均年齢60.9歳 長崎県、過去最高を更新

 帝国データバンク福岡支店が発表した2019年の「九州・沖縄地区の社長分析」によると、長崎県企業の社長の平均年齢は60.9歳だった。九州・沖縄全体では59.7歳で、いずれも前年比0.2歳上昇し、データが確認できる1990年以降で最高齢を更新した。
 県別では長崎県がもっとも高く、次いで鹿児島60.3歳、佐賀60.2歳など。最も低いのは沖縄の59.1歳だった。長崎県企業の社長の年代別構成では、60歳代が最多の34.2%、続く70歳以上が24.3%で、60歳以上が6割近くを占めた。
 19年に社長が交代したと回答した企業の割合は長崎県が3.55%(前年比0.38ポイント減)、全体は3.76%(同0.2ポイント減)。同支店は「後継者難や人手不足などの先行き不透明感を背景に、中小・零細企業が事業承継に踏み切れない状況が続いている」とした。
 九州・沖縄の約11万9千社(長崎県約9900社)の19年末時点のデータを分析した。

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