ベイスターズは10日から取材ルールを一部変更。報道陣から2メートル離れ、神妙な表情の守護神山崎は「何とか一日でも早く開幕日が決まってほしい」と素直な思いを口にした。
例年以上に早い開幕を想定して肩をつくってきた。「もちろん(再調整は)難しいけど、100パーセントの準備を進めていきたい」。出場を目指す東京五輪の開催も不透明になり、「シーズンもどうなるか分からない状況。いろいろな不安はあるが、自分のパフォーマンスを発揮できるように準備したい」と言葉を選んだ。
ファンへのサービス精神にあふれる右腕は、無観客でオープン戦が行われていることも気に掛ける。「応援が自分のパワーになっているとあらためて感じる。暗いニュースばかりなので明るい話題を届けられたら」と、会員制交流サイト(SNS)を通じた交流を考えているという。
ラミレス監督は「健康を考え、ファンにとって何がベストかを考えた決断」と開幕の延期に理解を示すとともに、「いつ始まるか分からない状況で先発陣をうまく調整させないといけない」と難しいかじ取りも迫られている。
現役時代の2011年に東日本大震災の影響で開幕延期を経験した指揮官は「とにかくけがをしないで、しっかり体をつくることが重要」と選手に求めた。木塚投手コーチは投手陣に「横浜で試合を待っているファンがいる。そこでベストコンディションではないならプロとして恥ずかしい。しっかり準備していこう」と呼び掛けた。