昨季ア・リーグ新人王のアルバレス 左膝痛で実戦復帰できず

昨季メジャーデビューを果たし、87試合で打率.313、27本塁打、78打点、OPS1.067という凄まじい打棒を発揮して満票でアメリカン・リーグ新人王に選出されたヨルダン・アルバレス(アストロズ)だが、昨季から万全ではない左膝の状態が現在も思わしくなく、日本時間3月2日のカージナルス戦を最後に欠場が続いている。日本時間3月12日に行われるナショナルズとのオープン戦で実戦復帰を果たす予定だったが、ダスティ・ベイカー監督によると、出場を回避する可能性が高いようだ。

ベイカーは、アルバレスについて「彼の状態はあまり良くなっていない。我々が望んでいた通りにはなっていない」と語り、アルバレスの回復が遅れていることを明らかにした。レギュラーシーズンの開幕はおよそ2週間後に迫っているが、アルバレスはここまでオープン戦5試合に出場して12打席を消化しただけ。日本時間3月13日は試合がないため、もし翌14日に復帰できたとしても、開幕までにはあと2週間ほどしか残されていない。

ベイカーは「我々はすべての選手の状態をチェックしている。アルバレスがいたほうが打線は良くなるけど、彼のコンディションが整わないのであれば、その状況に適応していかなくてはならない」と語り、アルバレスを欠いた状態で開幕を迎えるケースに備えた準備も進めている。アルバレスが開幕に間に合わない場合は、カイル・タッカーを中心に複数の選手が指名打者で起用され、エイブラハム・トロなどのロースター当落線上の選手には開幕ロースター入りのチャンスが増すことになる。

ジェームス・クリックGMは、アルバレスについて「試合に出場できる状態であれば、彼の打撃力は大きな戦力になる」とコメント。「彼が試合に出られないなら、複数の選手を指名打者で起用することになるだろう。我々は162試合、あわよくば180試合を戦うのだから、選手たちに休養を与えることも必要だからね」とアルバレス不在時のプランについても言及した。

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