「グランド・プリンセス」号、乗客の下船続く 約6割が下船、米国籍の乗客は軍施設で隔離

プリンセス・クルーズは現地時間3月10日、乗員乗客21人が新型コロナウイルスに感染したクルーズ船「グランド・プリンセス」号で、乗客の下船が続いていることを明らかにした。

「グランド・プリンセス」号はオークランド港に入港し、現地時間3月10日午後7時時点で乗客2,422人のうち、1,406人が下船した。下船はカリフォルニア州や保健当局と協力し、優先順位順に数日かけて行われる。乗客の下船後、船は乗員のみを乗せて、サンフランシスコ湾を離れる。

アメリカ人の乗客は、カリフォルニア州のトラビス空軍基地、サンディエゴのミラマー海兵隊航空基地、テキサス州のラックランド空軍基地、ジョージア州のドビンス空軍基地のいずれかで隔離される。

乗客には、航空券やホテル、地上交通、チップなどを含めたクルーズ料金全額を払い戻し、クルーズ単体の料金と同額のクルーズクレジットを提供する。乗員には、チップ相当額をプリンセス・クルーズ側が負担して支払う。

「グランド・プリンセス」号は、バミューダ船籍のクルーズ船。1998年に建造し、2011年に改修した。2月11日から21日にかけて運航した、サンフランシスコ発着のメキシコクルーズに乗船していた2人の乗客が新型コロナウイルスに感染していたことがわかっている。1人が死亡し、もう1人も重篤な状態が続いているという。船はその後、ハワイクルーズに出発していた。

© Traicy Japan Inc,