「ファントークン」を知ろう第3弾!日本人所属クラブでも始まる

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われわれの生活と、サッカーとの“接点”はなんだろうか。

真っ先に思い浮かぶのは、スタジアムであろう。試合だけではなく、観客の歓声や現地で食べる食事、試合後のファンサービスなどもこれに含まれる。

テレビやネット視聴が中心の人ならば、サッカーは映像の中だけの存在だ。クラブの公式サイトやアプリなどから情報を探してくることもあるが、スタジアムの空気や試合後の人混みといった部分は切り離されている。

これらの接し方はどちらが良い悪いの問題ではなく、どういった点を重要視するかの問題だ。日常では味わうことのできない特別な体験を求めているという点では、どちらの接し方にも言える共通点だろう。

サッカーのファンは多い。それぞれのファンが独自の価値観を持っており、チームに求めているものも異なる。特別な体験といっても、すべてのファンが求めているものを提供することはなかなか難しい。

そこで大きな意味を持つのが「ファントークン」だ。

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ファン・トークンについては第1回目のQolyでご紹介したが、ここで改めておさらいしておこう。

ファントークンとは、キャッシュレス決済などに使われているデジタル資産の一種である。

ただしキャッシュレス決済のように、物を買ったり売ったりする機能は無い。代わりにチームごとに提案される投票に参加したり、限定グッズやチケットを獲得したり出来る。

なおファントークンは、仮想通貨に使われているブロックチェーンという技術を使用している。

既にいくつかのクラブでは変化が表れ始めている。

昨年12月に世界初となる投票を行ったユヴェントスは、第2回目の投票で「アプリの追加機能」に関して意見を募った。

ユヴェントスの第2回投票はアプリの追加機能

近年多くのサッカーチームがオフィシャルアプリを提供している。

テーマを分けて複数のアプリを出しているチームも少なくなく、ユヴェントスも基本となるアプリの他に、TV・VR・アカデミーと合計4つのアプリが存在する。

アプリを提供する上で欠かせない要素が、「データの更新」や「機能のアップデート」だ。

試合のスタメンや試合結果などのスムーズな情報更新は必須だろう。加えてユーザーの求めているものを把握し、機能を追加していかなければならない。

だが機能追加の前にユーザーが求めているのか事前に調査しておく必要がある。そのような背景からユヴェントスの第2回投票は、アプリに追加して欲しい機能となった。

候補となったのは以下の4つだ。

・スタジアム席へのフードデリバリー 16.91%
・拡張現実(AR)機能 18.41%
・トリビアクイズ 6.66%
・アプリ内決済 58.02%

既に投票は終了し、「アプリ内決済」が最も票を獲得した。

ただ今回の投票は、結果に対する拘束力がない。最も票を獲得した候補であっても実装されるとは限らず、意味合いとしてはアンケートに近いだろう。

それでも今回の投票にユヴェントスは、具体的な機能名が表示されている。本気で機能を追加させるというクラブ側の意気込みだろう。

ローマ、ガラタサライも投票開始

第2回目の記事でPSGとアトレティコ・マドリーの投票を紹介したが、続いてASローマとガラタサライの投票も行われている。

かつて中田英寿が所属したローマの投票テーマは、「練習場の名称」。過去クラブに在籍した名プレイヤーの名前を練習場につけるというものである。

候補となったのは以下の5名だ。

・ギド・マセッティ
・アッティリオ・フェラーリス
・アメデオ・アマディ
・ペドロ・マンフレディーニ
・アルド・マルデラ

古くは1920年代に活躍したプレイヤーであり、5名全員を知っているファンはかなり限られるだろう。

だが過去の名プレイヤーを調べることは、チームの歴史を知ることに繋がる。今回の投票をきっかけに、他のファンとの交流を楽しんだ人もいるはずだ。

ローマの公式ツイッターも、5名の紹介動画を公開している。

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投票期限は本日3月11日となっているが、もし投票したい場合はこの動画を参考にするといいだろう。

一方、長友佑都が所属するトルコの名門ガラタサライの投票テーマはアンセムだ。

アンセムはチームにとっての魂であり象徴である。普段でもアンセムを聞いて仕事へのモチベーションを高めている人もいるだろう。

候補となっているのは以下の5曲だ。

You Are My Childhood Love 32.86%
You're Worthy of the Trophies 8.64%
Loving You is An Honor 12.74%
Champion Galatasaray 20.71%
Re Re RE Ra Ra Ra 25.04%

数字が示す通り、この投票は3月3日で締め切りとなった。

その内「You Are My Childhood Love」と共に入場するガラタサライの選手たちを見られるだろう。

インデペンディエンテやバルサとも提携

第1回目の記事ではeスポーツのチーム1つを含めた全9チームが、ファントークンの発行あるいは発行準備に入っていた。

第3回目となる今回までに、新しくアルゼンチンのCAインデペンディエンテとスペインのFCバルセロナとのファントークンが、新たに発行されることが決定している。

CAインデペンディエンテは、リーグ優勝16回(アマチュア時代に3回、プロリーグ時代に13回)の名門チームである。

2010年と2017年にはコパ・スダメリカーナで優勝し、2011年と2018年のスルガ銀行チャンピオンシップのために来日している。2011年はPK戦の末にジュビロ磐田に敗れたが、2018年の大会ではセレッソ大阪に勝利しタイトルを獲得した。

バルセロナは、リーグ優勝26回、コパ・デル・レイ優勝30回、CL優勝5回などの華々しい結果を残している。

クラブワールドカップで2006年、2011年、2015年に来日し、2度の優勝を収めた。2009年にアラブ首長国連邦で開催された大会でも優勝しているため、3度クラブワールドカップのタイトルを手にしている。

バルサについては、胸スポンサーである楽天との関係にも注目するべきだろう。今後ヴィッセル神戸のファントークンが発行される日が来るかもしれない。