「今年はルノーF1とともに良い週末にする」リカルド、母国オーストラリアで好結果を残せるか

 ルノーのダニエル・リカルドは、火曜日にメルボルンに到着し、母国レースとなる今週末の開幕戦オーストラリアGPを強力な週末にすることに完全に集中している。

 タラマリン空港で彼のトレードマークである満面の笑顔とともにファンと報道陣の前に姿を見せたリカルドは、メルボルンのアルバートパーク・サーキットでの9回目のレースを前に「母国のオーストラリアでレースをするのは特別な気分だよ」と語った。

「僕は1年中長いこと家を離れている時間が多いから、ここで友人や家族と過ごせるのは嬉しいことだ。オーストラリアのファンは素晴らしいよ。彼らのサポートを心から感じることができるし、それを特別なやる気に変えることができる」

「メルボルンでは常に最高のレースができていたわけではないから、今年は良いレースにしようと思っている。ルノーとともに素晴らしい週末にするよ」

 昨年は開幕戦がルノーでのデビュー戦となったが、リカルドのマシンはスタート時にダメージを負い、芝生に乗り込んでしまった。

「アルバートパークはドライビングを楽しめるコースで、多くの高速と中速セクションがある」

「それにテストの後で何か違うものを体験できるのはいいことだね。コースの技術的要件はバルセロナとは異なっていて、強力な結果を出すには優れたセットアップが必要だ。コースはオーバーテイクがしづらいから、予選が非常に重要になる」

「コースで気に入っている部分は(サーキットの)後半に向かうところだろうね。ターン9に差し掛かるオーバーテイクのポイントがあるし、左のバンクはいつもファンでいっぱいになっている。だからそこでオーバーテイクに成功すると、いつもすごい反応が返ってくるんだ!」

■2年ぶりのF1復帰へ。オコン「素晴らしい結果を期待」

 リカルドとフランス出身のチームメイトであるエステバン・オコンは、この週末の間にルノーの2020年型マシン『R.S.20』の本当のポテンシャルを発見することになるだろう。

「プレシーズンテストは僕たちにとって全体的にはポジティブなものだった。エステバンと僕はふたりとも多くの走行距離を稼いだし、そのことが新シーズンを迎える後押しになっている」とリカルドは述べた。

「マシンやライバルたちのペースについては、土曜日まで本当のところは分からないけれど、テストから感じた全体的なバランスには満足感がある。だから予選で何番手につけられるか見てみよう。チーム全体がマシンを準備するために本当に懸命に仕事をした。ようやくレースで走れることにとても興奮している」

 一方のオコンもまた、先月のバルセロナテストからポジティブな感触を得て降り、「ダニエルも僕も、充実した最終日の走行の後、最高の気分でテストを終えた」とオコンは話した。

「僕たちは着実なステップを踏み出せたから、良い感じだったよ。データを分析する時間があるし、シミュレーター作業をしてどこを改善できるかを探すんだ」

「(開幕戦では)素晴らしい結果を出せると期待しているけれど、僕たちは一度に一歩ずつ進んでいき、レースウイークに徐々に戻っていくようにするだろう。テストは別物だ。テストでは多くの周回を走るけれど、レースは(テストとは)異なるのであらゆるチャンスを最大限に活用することが重要だ」

「メルボルンは素晴らしい場所で、行くのが本当に楽しみだよ」

「ヨーロッパの寒さから逃れて太陽を楽しめるのはいつだっていいものだね! 1年のこの時期のざわめきが好きだ。シーズンのスタートだし、すべてが始まるという興奮が満ち溢れている。オーストラリアの雰囲気は週末をとおしていつもクールで、僕はすごくやる気になるんだ。目標は実力を示して、チームにポイントを持ち帰ることだ」

ルノーF1のダニエル・リカルドとエステバン・オコン

© 株式会社三栄