マリナーズが本拠地での開幕戦開催を断念 キャンプ地での開幕も

日本時間3月11日、250人以上が集まるイベントの3月中の開催をワシントン州が制限したことを受け、マリナーズは日本時間3月27日からのレンジャーズとの開幕4連戦と、同31日からのツインズ3連戦を本拠地T-モバイル・パークで開催することを断念した。マリナーズのジョン・スタントン会長によると、これらの7試合をキャンプ地のアリゾナで開催する案と、敵地テキサスとミネソタでホームゲームとして開催する案が浮上しているようだ。

新型コロナウイルスの感染拡大が、いよいよメジャーリーグにも影響を与え始めている。スタントンによると、マリナーズはキャンプ地アリゾナでの開幕、敵地テキサスでの開幕のほか、本拠地シアトルでの無観客での開幕も選択肢に入れているようだ。ただし、選手などの健康に直結する問題のため、本拠地シアトルでの無観客試合を選択する可能性は低いと見られる。

また、アリゾナ州のピオリア・スタジアムで開幕を迎えるためには、アリゾナ州に本拠地を置くダイヤモンドバックスと、ピオリアのキャンプ施設をシェアしているパドレスの許可が必要になるという。スタントンは、ダイヤモンドバックスとパドレスの両球団が協力的な姿勢を示してくれていることを明らかにしている。

マリナーズが敵地テキサスでの開幕を選択した場合、レンジャーズは新球場グローブライフ・フィールドでの初めてのホームゲームを迎える前に、マリナーズとの開幕4連戦を新球場で戦うことになるが、レンジャーズのジョン・ダニエルズGMは必要であれば新球場を貸し出す準備が整っていることを明言。レンジャーズの新球場での初めての公式戦がレンジャーズのホームゲームとならない可能性も出てきた。

なお、日本時間3月27日に行われる開幕戦では、マリナーズの会長付き特別補佐兼インストラクターを務めるイチローが始球式を行う予定となっていたが、開幕戦の開催地が変更になった場合、イチローの始球式の予定も変更される可能性がありそうだ。

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