卒業生にスイートピーの花束を 豪雨被災の真備2中生に贈呈へ

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スイートピーの花束作りを手掛けるボランティアら

 西日本豪雨で被災した倉敷市立真備、真備東の両中で卒業式が行われる13日、はなむけのスイートピーが3年生計207人に贈られる。地元住民が、支援者からの浄財で同市船穂町特産の花を調達。ボランティアらの協力を得て花束に仕上げた。

 11日、同市真備町有井のシェアオフィス「まびシェア」で準備作業があり、企画した会社員木谷倍三さん(55)=同町=や、同シェアスタッフの大塚さやかさん(32)ら計13人がピンク、黄、紫色などのスイートピーを10本ずつに束ねた。

 被災した自宅を昨年6月に建て直した住民(35)=同市=は、小3の長女(9)とともに参加し「大変な中学校生活だったと思うが、応援している人がいると伝えたい。自分たちが頂いた恩を少しでも返せたら」と話した。

 豪雨で自宅が半壊した木谷さんは昨年、子どもたちを元気づけようと、JA岡山西船穂町花き部会から無償提供されたスイートピーを花束にし、被災した両中の卒業生に贈呈した。今年は、被災前の中学校生活にようやく戻りかけた折に、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で臨時休校となっただけに「何としても門出を祝おう」と再び決意。生産者の負担を考慮し、支援者からの協力金をもとに約2200本を購入した。

 花束作りも、木谷さんの相談を受けた大塚さんが会場の提供とメンバー集めに手を差し伸べた。

 「皆さんの協力でスイートピーの贈呈が今年も実現できた」と喜ぶ木谷さん。両中の校長も「温かい気持ちに子どもたちの心も和むと思う」と感謝している。

花束贈呈を企画した木谷倍三さん