Kawasaki Team GREENが全日本ロードから撤退。モトクロスは川崎重工業に母体を移し活動継続

 3月11日、カワサキモータースジャパンは2020シーズンの参戦体制を発表し、Kawasaki Team GREENが全日本ロードレース選手権から撤退することを明かした。

 Kawasaki Team GREENは、全日本ロード、全日本モトクロス選手権への参戦を主業務としていたチームだ。2019年の全日本ロードにおいては、JSB1000クラスに渡辺一馬と岩戸亮介がカワサキZX-10RRを駆り参戦していた。

 しかし、すでに渡辺がKeihin Honda Dream SI Racingに移籍しJSB1000クラスを走ることと、岩戸がアジアロードレース選手権(ARRC)のASB1000クラスにKawasaki Thailand Racing Team ARRCから参戦することがアナウンスされている。

 岩戸の参戦体制発表の際には、Kawasaki Team GREENの2020年シーズンの活動は後日発表することも記されていた。

2019鈴鹿2&4レース:岩戸亮介(Kawasaki Team GREEN)

 そして今回、2020年からはチーム母体を川崎重工業株式会社(KHI)に移し『Team Kawasaki R&D』として、全日本モトクロスはIA1クラスに小方誠、IA2クラスに横山遥希を起用して戦うことが発表されたが、全日本ロードからは撤退することが明かされた。

 東京オートサロン2020でホンダが発表した参戦体制には、全日本ロードのリストにTEAM HRCが入っておらず、Kawasaki Team GREENの撤退も決定した。ヤマハはワークスチームのYAMAHA FACTORY RACING TEAMが中須賀克行と野左根航汰を擁し参戦するが、2020年のJSB1000クラスは顔ぶれが大きく変わりそうだ。

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