川崎で初感染者 横浜の2人、既知感染者と接触なし

マスク(イメージ)

 新型コロナウイルスの感染拡大を巡り、県内では12日、横浜市に住む30代の会社員男性と70代の無職女性、川崎市多摩区に住む70代の無職男性の計3人の感染が新たに確認された。いずれも軽症という。川崎市で感染者が出たのは初めて。横浜市の2人はこれまで確認されている感染者との接触がなく、市が感染経路を調べている。

 横浜市によると、男性は1人暮らし。2月22~25日に友人と山形県を旅行した。3月2日に発熱し、市内の医療機関を受診。10日に肺炎と診断され、11日にPCR検査で陽性と判明した。男性は東京都内の会社に勤務しており、市は都に調査を依頼している。

 一方、70代女性は夫と2人暮らし。別居している娘が夕食を作るため、日常的に出入りしている。女性は7日に発熱。9日に肺炎と診断されて入院、11日に陽性と判明した。発症後は医療機関を除き外出していないという。

 川崎市によると、男性は1日、都内の飲食店で知人ら4人と会食した。このうち北海道在住の知人が10日に陽性だったことが分かり、男性は翌11日に帰国者・接触者相談センターに連絡。12日に陽性が判明した。

 男性は1人暮らし。4日以降、のどの痛みや微熱などの症状が続いていたが、ほとんど外出しておらず、市は男性との濃厚接触者はないとみている。

© 株式会社神奈川新聞社