DeNAオースティンは12球団最多4発 開幕1軍を手にする助っ人は?【セ・リーグ編】

DeNAのタイラー・オースティン【写真:荒川祐史】

プロ野球は開幕延期が決まったがオープン戦も終盤にさしかかる

 新型コロナウイルスの影響でプロ野球は開幕の延期となり4月10日以降の開幕が決まった。オープン戦も無観客試合が続いておりファンにとっては残念な日々が続くが、開幕1軍入りに向け当落線上の選手にとっては調整期間が増えたとも捉えられる。

 オープン戦も終盤にさしかかりルーキー、中堅、ベテランもそうだが4つの枠を争う助っ人選手も熾烈な争いが続いてる。ここではオープン戦に出場している12球団の助っ人事情を振り返っていく。まずはセ・リーグ。※育成選手は除く

○巨人

【投手】
ルビー・デラロサ 4試合、0勝1敗、防御率4.50
アンヘル・サンチェス 3試合、0勝1敗、防御率10.57
チアゴ・ビエイラ 4試合、0勝1敗、防御率4.50
【野手】
イスラエル・モタ 12試合、42打数8安打、打率.190、2本塁打4打点
ヘラルド・パーラ 8試合、21打数6安打、打率.286、0本塁打2打点

○DeNA

【投手】
スペンサー・パットン 3試合、0勝0敗、防御率0.00
マイケル・ピープルズ 1試合、0勝1敗、防御率9.00
【野手】
ホセ・ロペス 9試合、28打数7安打、打率.250、1本塁打2打点
オースティン 9試合、25打数9安打、打率.360、4本塁打6打点
ネフタリ・ソト 9試合、26打数7安打、打率.269、1本塁打3打点

○阪神

【投手】
ジョン・エドワーズ 3試合、0勝0敗1セーブ、防御率3.00
ジョー・ガンケル 3試合、0勝2敗、防御率8.10
ロベルト・スアレス 2試合、0勝0敗、防御率1.80
【野手】
ジェフリー・マルテ 6試合、14打数3安打、打率.214、1本塁打2打点
ジャスティン・ボーア 6試合、15打数2安打、打率.133、0本塁打1打点
ジェリー・サンズ 6試合、16打数3安打、打率.188、2本塁打2打点

広島のピレラは打率.333と好調を維持、18年の首位打者・中日ビシエドは安定した成績

○広島

【投手】
クリス・ジョンソン 3試合、1勝1敗、防御率6.23
DJ・ジョンソン 4試合、1勝0敗、防御率9.82
テイラー・スコット 5試合、0勝0敗、防御率3.60
ヘロニモ・フランスア 2試合、0勝0敗1セーブ、防御率4.50
【野手】
ホセ・ピレラ 8試合、21打数7安打、打率.333、0本塁打2打点

○中日

【投手】
ルイス・ゴンザレス 4試合、0勝0敗、防御率0.00
エンニー・ロメロ 2試合、0勝1敗、防御率4.76
ライデル・マルティネス 2試合、0勝0敗、防御率0.00
【野手】
ダヤン・ビシエド 9試合、23打数7安打、打率.304、1本塁打5打点

○ヤクルト

【投手】
スコット・マクガフ 4試合、0勝0敗、防御率4.50
ガブリエル・イノーア 3試合、1勝1敗、防御率1.80
アルバート・スアレス 2試合、1勝0敗1セーブ、防御率1.80
【野手】
アルシデス・エスコバー 9試合、25打数3安打、打率.120、0本塁打0打点

 セ・リーグの新助っ人で圧巻の成績を残しているのはDeNAのオースティン。オープン戦4本塁打は12球団トップでOPS1.408と開幕スタメンは当確といってもいいだろう。2年連続で本塁打王に輝いたソト、日本での実績十分のロペスもいるため首脳陣も外国人枠をどう使うか迷うところ。

 巨人のモタは支配下登録を勝ち取り、OP戦序盤は大活躍を見せたが8打席連続三振、22打席ノーヒットと極度の不振に陥り1軍枠は厳しい状況に、昨年ワールドシリーズ制覇を経験したパーラは首痛が心配されたが8日の阪神戦で復帰し適時二塁打を放つなど状態は上向き。

 阪神も争いは熾烈だ。昨季、韓国で打点王に輝いたサンズが2本塁打を放ち長打をアピール。メジャーで実績のあるボーア、そして2年目のマルテと助っ人トリオがシーズンを通してラインナップに入るのは厳しい状況だ。中継ぎのエドワーズは当確、スアレス、ガンケルは先発ローテとして期待されている。

 ヤクルトの新助っ人エスコバーは堅実な守備が評価されているがここまで打撃で結果を残せていない。広島のピレラは一発こそ出ていないが好調をキープ。本来は内野手だが左翼の守備にも就くなど起用法が注目される。(Full-Count編集部)

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