「チェルシー、手放すべきではない3人の酷評選手」

FIFAからの補強禁止処分がありながら、フランク・ランパード監督のもとで奮闘しているチェルシー。

ここでは、『sportskeeda』による「酷評されているもののチェルシーが手放すべきではない選手たち」を見てみよう。

ロス・バークリー

彼がFAカップのリヴァプール戦でドリブルシュートを決めるとタンフォード・ブリッジは震えた。

エヴァートン時代にはテクニック、スピード、フィニッシュを見せつけていたバークリー。チェルシーが2018年1月に1500万ポンド(20億円)で彼を引き抜いた際には賢い獲得だと思われた。

だが、当時のアントニオ・コンテ監督からは4度しか起用されず、最初の半年間はエンジョイできず。サッリ新監督のもとで状況が好転したが、それは長続きしなかった。いい時期もあったものの、マテオ・コヴァチッチとルベン・ロフタス=チークにポジションを奪われたのだ。

フランク・ランパード体制となった今季はプレシーズンで輝きを見せるもそれは続かず。もはや控え要員となっていたので、リヴァプール戦でのゴールはファンたちにとって嬉しい驚きだった。

あれは彼が常に有していた才能だが、チェルシーファンたちは一瞬しか見たことはなかった。バークリーはまだブルーズで最高の姿を見せたことはないが、チームは来季も彼を保持しなければいけない。

そのバーサタリティは指揮官に中盤のオプションをもたらすものであり、自力で試合結果を変える能力も持っている。

マルコス・アロンソ

近年、彼ほど叩かれているチェルシー選手はいない。この左サイドバックはその欠点を批判され続けており、売却を訴えるファンもいるほど。

2016年夏、アントニオ・コンテ監督の要求に応じる形でチェルシーは彼をパニックバイした。アロンソにはイングランドでの地位を固まるための時間が必要だったが、一旦ポジションを奪取するとリーグ優勝に貢献する活躍を披露。

1年目で価値を証明した彼は攻守で貢献していたが、ファンたちは欠点を見つけ始める。高い位置でのポジションどりは攻撃面で助けになるが、裏のスペースを相手に突かれることにもなるのだ。また、スピードの無さもマイナスに。

サッリ監督時代のチェルシーは4バックを採用したため、アロンソの停滞は続き、最終的にはエメルソンに左SBの座を奪われている。

ただ、批判に晒されてきたアロンソは何度もタリズマンであることを証明している。クロス、シュート、セットプレーなどで、そのパワフルな左足はチェルシーの最も強力な武器になってきたのだ。貴重な人材になると証明されうる彼をランパードはチームに留めるべきだ。

ケパ・アリサバラガ

2018年夏の移籍市場クローズが迫るなか、チェルシーはアスレティック・ビルバオにGKとして当時の史上最高額を支払ってケパを獲得した。

ティボー・クルトワの代役としてチームに引き入れられた彼は、(タイミング的に)プレシーズンにも参加しないまま、いきなりスタメン出場。シーズン序盤には不安定さも覗かせたが、1年目に16度のクリーンシートを達成した。

だが、今季のパフォーマンスは大きく落ち込み、欧州5大リーグのワーストGKにランクされている。

控えに降格された彼はファンや解説者から批判を浴びている。それでも、チェルシーは彼への信頼を捨てるべきではない。

実際、FAカップのリヴァプール戦で見せた圧巻パフォーマンスは素晴らしい時の姿を思い起こさせるものだった。

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