INOVIOに500万ドルの新助成金、COVID-19ワクチン用スマート送達デバイスの生産規模拡大を加速

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【プリマスミーティング(米ペンシルベニア州)2020年3月12日PR Newswire=共同通信JBN】INOVIO Pharmaceuticals, Inc.(NASDAQ:INO)は12日、ビル&メリンダ・ゲイツ財団から500万ドルの新規助成金を受領、COVID-19のDNAワクチン、INO-4800の皮内送達用のCELLECTRA(R)3PSP専用スマートデバイスの試験と生産規模拡大を加速すると発表した。INO-4800は前臨床試験中で、感染症流行対策イノベーション連合(CEPI)から最大900万ドルの資金提供を受け、4月に米国で第1相臨床試験に進む予定である。INOVIOは、CELLECTRA 3PSPデバイスの試験と生産規模拡大を加速し、2020年末までのINO-4800の大規模製造をサポートする計画である。

次世代のCELLECTRA 3PSPデバイスは、COVID-19のようなパンデミックシナリオ専用に設計されている。簡単に入手できる「AA」電池で作動する小型でポータブルな、使いやすい携帯デバイスである。このため、メンテナンスなしに大量のデバイスを備蓄できる。使いやすく、長い歴史(6000を超える投与歴)を持ち、CEマーク取得済みで安全性プロフィールを満たす現行デバイスをベースにしている。スリム化設計により、低コストで大規模な生産を迅速に行うこともできる。

このデバイスは、信頼性、過酷な環境、ユーザーのニーズ、大規模生産の容易さを考慮して設計された。INOVIOのサンディエゴ・デバイス製造施設で初期量を生産、生産能力を上げる際に追加の契約メーカーに移管可能な製造プロセスの設計と規模拡大の実証を行う。CELLECTRA 3PSPの初期開発は、米国防衛脅威削減局(DTRA)Medical CBRN Defense Consortiumの医療部門から810万ドルの資金提供を受けて2019年に開始された。今回の新たな資金は、デバイス開発の試験と完了を加速し、COVID-19疾患と闘うための生産規模拡大に役立てられる。

INOVIOの社長兼最高経営責任者(CEO)であるJ・ジョセフ・キム博士は「INOVIOは、ビル&メリンダ・ゲイツ財団のINOVIOのDNA医薬品プラットフォームへの継続的投資と、現在のCOVID-19大流行でリスクに直面している世界中の人々を守る潜在力のあるDNAワクチンに対する支援に大変感謝している。当社のワクチン専門家チームは24時間体制でINO-4800の開発を進めており、この緊急かつ世界的な健康ニーズを満たすべく、開発促進のためにさらなるパートナーシップを呼び込めることを期待している」と語った。

INOVIOは、資金提供パートナーからの適切なサポートを得て、年末までに既存のリソースと生産能力で100万投与分のINO-4800とそれを支えるデバイスの納入を目指している。INOVIOは、今回の大流行に対処できるよう数百万投与分を入手可能にするため、INO-4800とCELLECTRA 3PSPデバイス両方の生産拡大にも取り組んでいる。

INOVIOのDNA医薬品プラットフォームは、パンデミックの可能性がある新型ウイルスへの迅速な対応に最適である。INOVIOは、関連コロナウイルスであるMERS-CoVに対するDNAワクチン、INO-4700をヒトでの評価段階に進めた最初の企業である。INO-4700は第1/2a相段階にある唯一のMERS-CoVワクチンで、INOVIOは現在、中東呼吸器症候群(MERS)ウイルスの大流行が集中してきた中東でINO-4700の大規模な第2相ワクチン試験を開始する準備を進めている。こうした取り組みは、最大5600万ドルのCEPI資金と、その他の協力者やパートナーの支援に支えられてきた。

▽INOVIOのDNA医薬品について
INOVIOには現在、ヒトパピローマウイルス(HPV)関連疾患、がん、さらにコロナウイルスMERS、感染症流行対策イノベーション連合(CEPI)の助成金を得ているCOVID-19を含む感染症に焦点を当てた15のDNA医薬品開発臨床プログラムがある。DNA医薬品は、コンピューターシーケンス技術によって合成または再編成され、体内で特定の免疫反応を発現させるよう設計された小さな環状の2本鎖構造である最適化されたDNAプラスミドから成る。

INOVIOのDNA医薬品は、CELLECTRA(R)と呼ばれるINOVIO独自の携帯スマートデバイスを使用して、最適化されたプラスミドを筋肉注射または皮内注射で細胞に直接送達する。CELLECTRA(R)は、短い電気パルスを使い、細胞内に小さな孔を可逆的に開けてプラスミドの侵入を可能にしており、他のDNAやmRNAアプローチの大きな制約を克服した。細胞内に入ったプラスミドは細胞本来のメカニズムによってコード化抗原の生成に使用され、それが免疫反応を刺激し、それによって体に本来備わっている自然な防御メカニズムが強化される。CELLECTRAデバイスを使用した投与により、DNA医薬品が体の細胞に直接送達され、そこで直ちに免疫反応を引き起こしにかかることが可能になる。INOVIOのDNA医薬品は、個人のDNAをいかなる方法でも妨害したり、改変したりすることはない。

INOVIOのDNA医薬品プラットフォームの利点は、DNA医薬品の生成と製造の速さ、保管、輸送中の凍結を必要としない製品の安定性、臨床試験で実証されてきた持続性のある免疫反応、安全性、忍容性である。

2000人以上の患者が様々な臨床試験において6000以上の適用でINOVIOの治験DNA医薬品を投与されており、INOVIOには世界中の差し迫った健康ニーズを満たすDNA医薬品候補を迅速に生み出してきた優れた実績がある。

▽INOVIO Pharmaceuticals, Inc.について
INOVIOは、HPV、がん、感染症関連疾患の人々を治療、治癒、守るための精密設計DNA医薬品の迅速な市場投入に重点的に取り組むバイオテクノロジー企業である。INOVIOは、独自のスマートデバイスを介して体内の細胞にDNA医薬品を直接送達し、強力かつ忍容性の高い免疫反応を発現させられることを臨床的に実証した最初で唯一の企業である。具体的には、前がん性の子宮頚部異形成に対する第3相試験が現在行われているINOVIOの主力候補薬VGX-3100は、第2b相臨床試験で高リスクのHPV16型、18型を死滅させ、除去した。高リスクHPVは、子宮頸がんの70%、肛門がんの90%、外陰がんの69%の原因となっている。HPV関連がん、希少HPV関連疾患である再発性呼吸器乳頭腫症(RRP)、非HPV関連がんである多形膠芽腫(GBM)や前立腺がんを対象とするプログラムも開発中で、外部資金によるジカ、ラッサ熱、エボラ、HIV、コロナウイルスMERSおよびCOVID-19の感染症DNAワクチン開発プログラムもある。パートナーおよび協力者には、Advaccine、ApolloBio Corporation、アストラゼネカ、ビル&メリンダ・ゲイツ財団、感染症流行対策イノベーション連合(CEPI)、米国防高等研究計画局、GeneOne Life Science、HIV Vaccines Trial Network、Medical CBRN Defense Consortium(MCDC)、国立がん研究所、国立衛生研究所、国立アレルギー・感染症研究所、Plumbline Life Sciences、Regeneron(リジェネロン)、Roche/Genentech(ロシュ/ジェネンテック)、ペンシルベニア大学、ウォルター・リード陸軍研究所、ウィスター研究所が含まれている。INOVIOは、取締役会に20%以上の女性がいる企業を顕彰する「2020 Women on Boards」の 「W」称号も授与されている。詳細は、www.inovio.com を参照。

▽問い合わせ先
投資家向け
Ben Matone
+1 484-362-0076
ben.matone@inovio.com

メディア向け
Jeff Richardson
+1 267-440-4211
jrichardson@inovio.com

ソース:Inovio Pharmaceuticals, Inc.