「記念館」改修に向け、寄付募られる 創立150周年を迎える山口高校

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▲登録有形文化財の山高記念館

 山口県立山口高校(山口市糸米1)は2020年、1870(明治3)年に山口中学校として創立されてから150周年を迎える。その記念事業の一つとして、シンボル「記念館」の改修を行う。そのための寄付が現在募られており、目標額7500万円に対し、これまでに約2050万円(3月6日時点)が寄せられている。

 山口高(以下山高)のシンボル「記念館」は、1922(大正11)年に旧制山高(現山口大学)の講堂として建築された。木造2階建て、銅板葺、玄関の円柱と角柱を組み合わせたポーチ、左右対称に配置された塔屋等は、全国の旧制高校講堂に共通する様式だ。内部は漆喰壁と木造の装飾が基調で、バルコニー手摺りの幾何学的装飾や正面ステージを飾る列柱等が印象的。新制山高の所有物になったのは1954(昭和29)年のことで、校舎火災などによる校地交換による。1967(昭和42)年からの校舎全面改築時には、他の旧制山高時代の校舎が解体される中、「幾多の先輩たちの魂の故郷であるばかりでなく、建築史的にも貴重な存在である」との理由で、「記念館」という名称のもとに移転・保存が決定。1971(昭和46)年に、正門を入ってすぐ左手の現在の位置に竣工した。移築当時は小体育館として利用。その後は体育の授業や部活等で使われ、現在は主に管弦楽部が使用している。1999(平成11)年には、国の有形文化財に登録もされた。

 寄付金は、11月14日(土)まで募集される。寄付の単位は、個人が一口5000円で、法人が一口2万円。「口数に制限はなく、できれば二口以上でお願いしたい」と、同記念事業事務局。寄付者は、寄付者芳名録等に記載される。また、5万円以上の寄付者は、氏名・金額をウェブサイトに掲載。個人10万円以上・法人30万円以上になると、記念館に設置する銘板に氏名等を掲示し、記念誌・記念ビデオが贈呈される。100万円以上の寄付者には、前記に加え感謝状が贈呈される。寄付に対する税法上の優遇措置として、個人はふるさと納税制度の適用がされ、寄付金額の2000円を超える額について税額控除を受けることができる。法人は、寄付金の全額を損金として算入できる。

 募金は、ゆうちょ銀行・郵便局、山口銀行、西京銀行、萩山口信用金庫に設けた専用口座へ。専用の払込取扱票・振込用紙を使って同じ金融機関から振り込めば、手数料は無料になる。

 詳細は、同記念事業ウェブサイト(https://yamakou150.jp/)を参照のこと。問い合わせは、月・水・金曜の午前10時から午後4時までに同事務局(TEL083-921-8015、ymg.doso.honbu@abelia.ocn.ne.jp)へ。

 150周年記念事業は、山高(栗林正和校長)、PTA(村上裕之会長)、同窓会(二井関成会長)でつくる記念事業実行委員会(栗林正和委員長)が主催する。その他の事業は、記念式典・記念講演(11月21日)、ホームカミングデー(7月~2021年1月)、記念誌・記念ビデオ作成。記念講演の講師には、同校OBの熊野英生さん(第一生命経済研究所首席エコノミスト)が予定されている。また、記念館の改修に合わせて、同校OBの彫刻家・田辺武さんによるモニュメントが同館敷地内に設置される。