ジャパネットクルーズ中止 4~6月、5回の日本一周

 通販大手ジャパネットホールディングス(HD、長崎県佐世保市)は13日、子会社のジャパネットサービスイノベーション(東京)が企画し、4~6月に出港予定だった計5回の日本一周クルーズを中止する、と発表した。新型コロナウイルスの感染拡大を受け、船会社MSCクルーズと協議。乗客の安全を考慮して取りやめた。
 ジャパネットHDによると、クルーズ船「MSCベリッシマ」(17万1千トン)を貸し切って横浜を発着し、高知や秋田、函館などに寄港。10日間で日本一周をする予定だった。約2200客室あり、5回ともほぼ予約でうまっていたという。
 今年は計8回の旅行を計画。クルーズ船事業の売り上げは、初めて年間100億円突破を見込んでいた。10月と11月に出港予定の那覇や宮古島を巡る計3回の「南国コース」は、現時点で変更はない。
 ジャパネットHDは「日常生活でも世界規模で感染が拡大しており、お客さまの安全安心を最優先に考えて中止を決めた。楽しみにしていた気持ちに応えられず心苦しい」としている。


© 株式会社長崎新聞社