学習ドリル、婦人用手袋に思わぬ「特需」 新型コロナでの休校や感染対策

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ドリルコーナーで漢字書き取りの問題集を手に取る児童=11日午後、ジュンク堂書店那覇店(金城健太撮影)

 新型コロナウイルスの影響で不要不急の外出控えが広がる中、意外な商品の売れ行きが伸びている。休校措置に伴い、書店では子どもの学習の滞りを懸念する保護者が、問題集を買い求める動きがある。感染対策では、バスやモノレールのつり革を通じた感染を防ぐ目的で、婦人用手袋が売れている。思わぬ「特需」に、小売店の担当者は「まさかの売れ行き」と驚いている。(政経部・仲田佳史)

 沖縄県内最大の売り場面積を持つジュンク堂書店那覇店(森本浩平店長)は、1日から10日の期間で、小学生向け問題集の売上額が前年同期比で約20%増えた。出版社の担当者から「県外では通常の2倍から3倍で売れている」と耳にし準備を進めると、3月に入って実際に売れ始めた。

 森本店長は「休校で自宅にいる子どもたちに何もさせない訳にはいかないと、保護者が買い求めている」と話す。

 参考書約800冊が11日に届き、書店の一角に問題集を陳列。春休み終了まで置く予定という。森本店長は「まさか問題集の購入が増えるとは思わなかったが、これを機に書店へ足を向けてもらえれば」と波及効果を期待した。

 デパートリウボウは1日から8日までの婦人用手袋の売上額が、前年同期の約2倍に伸びている。

 例年は太陽の日差しが強まる4月以降に売れ始めるが、今年はテレビニュースなどで販売増が取り上げられてから、売れ行きが好調という。

 売れ筋はシンプルですぐ手洗いできる3千円台の薄手の商品。日焼け防止で肘まであるロングタイプより、手首までのショートが人気だ。

 県外に旅行する女性が「電車移動するので」と買い求める事例もあり、担当者は「ウイルス防止の意識が広がっている」と話す。ちょうど商品の入れ替わり時期で春用の商品が多数入っており、需要の取り込みを強化する方針だ。