【少年野球】外出がままならない今こそ… 子供指導の専門家らが怪我をしない投げ方など伝授

今だから伝えたい「投げること」の楽しさとは【写真:編集部】

様々なカテゴリーの指導者6人が投げ方についてディスカッションした

 少年野球の指導者たちは「投げる」動作に対して、どのような指導をしているだろうか。「Full-Count YouTube」では様々なカテゴリーの指導者6人に集まってもらい、ディスカッションを行った。意見交換の進行は、米独立リーグでプレーした経験を生かし、現在は野球アカデミーでも子供たちを指導する松坂賢さんにお願いし、怪我をしないための投げ方や明日から使える練習方法、考え方などを導き出してもらった。

“講師役”となった松坂さんは、山梨学院大学卒業後、単身渡米し、米独立リーグと契約。4年間アメリカ、オーストラリア等でプレーし、引退後、エンパイアリーグの運営、監督、国際スカウトを務める。日本にて野球アカデミー「パラカイエベースボール」を設立。自身の経験をもとにたくさんの子供たちに野球を教え、野球を続けたい若者には米独立リーグという道も勧めている。

 指導者向けの講習会なども開催している松坂さんのもとに集まったのは現役の高校野球の監督、少年野球の代表と学生コーチ、名門大学の準硬式野球部の主将。それぞれのカテゴリーで日々の練習で工夫していること、推進していること、向き合っている課題を言い合うと、新しい発見が多く生まれた。

 小学校低学年には「投げることは楽しいこと」「強制せずに楽しむことを一番に考える、強制してしまうと楽しくなくなってしまう」というゲーム形式でボールと触れ合わせることの大切さを。高学年から中学生には、怪我無く安全に、効率よく身体を使ってパフォーマンスを上げていく方法や「トップを早く作れ」という指導に対して、流れの中でボールを投げることが重要であることを説明している。高校以上には、正しい体の使い方など、技術論を展開。その他、アメリカ人と日本人の指導方法や送球練習の意識の違いなどもテーマに挙がり、レベルアップするコツ、取り入れたい練習方法をそれぞれが持ち帰っていた。(Full-Count編集部)

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