障害福祉の仕事しませんか 旧町村部への移住者に助成

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 和歌山県田辺市は、市外から旧町村部に移住して障害福祉事業所で働こうとする人を対象に、必要な資格の取得費用や研修期間中の生活費を助成する事業に乗り出す。市が介護福祉の分野で実施している定住促進事業「ハートの雇用事業」と同様の取り組み。2020年度当初予算案に69万円を計上している。

 市は、高齢化地域で不足している介護職員の確保と移住希望者の定住を促進しようと、15年度からハートの雇用事業を実施。市外から移住し、市が指定する介護事業所で働く人を対象に、介護職員初任者研修の受講料や研修期間(2カ月間)の生活費(月額11万2千円)を助成している。

 当初は同市本宮町のみを対象地域としていたが、18年度から旧町村部全体にエリアを広げた。これまでの5年間に、3人が採用されている。

 人材不足で困っているのは、障害福祉の現場も同じだ。市障害福祉室によると、旧町村部では地元雇用だけでは人材を確保しきれず、市外など遠方の地域から通う職員の割合が多くなっている事業所もあるという。

 助成の内容は、介護福祉の定住促進事業とほぼ同じ。介護職員初任者研修または社会福祉主事資格認定通信課程の受講料、研修期間の生活費を助成する。移住者が働く指定事業所は、3法人9事業所ある。

 市のホームページのほか、移住支援を担当する部署などとも連携しながら取り組みをPRしていきたいという。

 市障害福祉室は「選択肢の一つとしてこういった制度を用意することで、少しでも障害福祉の人材を確保できるよう取り組んでいきたい」と話している。