「ついに出たか」「予防心掛ける」 県民、拡大を懸念 新型コロナ感染 長崎県内初確認

 壱岐市で新型コロナウイルスの感染者が確認された14日、県内では感染拡大を不安視する声が上がった。
 長崎市中心部で菓子店を営む女性(65)は「いつかは県内でも感染者が出ると思っていたので、ついに出たか」と淡々と話す。一方で店周辺の人通りが少なくなっているとし、「売り上げが落ちているが、今後さらに外出を控える動きが広がるのではないか」とため息をついた。
 同市田中町の会社員、江口忠宏さん(44)は「休校で小学生の子どもを学童保育に預けている。感染が広がって学童が閉まるようなことがあると困る」と表情を曇らせた。
 感染しないよう気を引き締める声も。松浦市調川町のパート従業員、浜川優里さん(25)は「妊娠中ということもあり、絶対に感染したくない。これまで以上に予防を心掛けたい」、佐世保市大黒町の無職、岸川勝好さん(77)は「バスや人混みでは必ずマスクをしており、今後も続けたい」とそれぞれ話した。

© 株式会社長崎新聞社