福島で2例目感染者 郡山女子大70代の教授、ナイルクルーズ乗船

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 福島県は14日、郡山市在住の70代女性が新型コロナウイルスに感染していると発表した。女性は郡山女子大の教授で、エジプトの団体旅行から1日に帰国。4~6、9日に徒歩で大学に出勤した。市が濃厚接触者の有無を調べている。県内の感染確認は2例目、東北では5例目となる。

 県によると、エジプト旅行は2月21日~3月1日の日程で、約10人がツアーに参加。24~27日にナイル川のクルーズ船に乗船した。

 女性は1日に成田空港到着後、電車と新幹線を利用して2日に帰宅。同日から下痢の症状を示し、6日にせきが出始めた。

 9日に37.7度の発熱があり、13日に帰国者・接触者外来を受診。14日に陽性と判明し、県内の指定医療機関に入院した。今のところ軽症だという。

 郡山市によると、女性は1人暮らし。10日、マスクを着けて自宅近くの大型店で約30分買い物をした。市保健所が詳しい行動歴を確認している。

 郡山女子大によると、女性は帰国後に出勤した際は主に研究室で過ごした。エジプト旅行を大学に事前申請しておらず、海外渡航したら欠席するよう伝えられていたが、4日の教授会に出席した。

 大学は15~31日にキャンパスを閉鎖、消毒する。18日に予定していた卒業式は中止し、この間教職員は自宅待機とする。来月6日の入学式は予定通り実施する方針。学生にはメールで伝えたという。

 14日夜に記者会見した関口修学長は「学内から感染者が出たことは残念。卒業式ができず、学生には本当に申し訳ない」と話した。

 これまでに感染が確認されて入院した東北の在住者は、いずれもクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」の乗客だった仙台市の70代男性(10日に退院)、秋田市の60代男性(12日に退院)、いわき市の70代男性。秋田市を訪れていた北海道在住の10歳未満の女児も検査で陽性と判明した。