エンゼルス・大谷は投球練習を継続 エプラーGMが明言

新型コロナウイルスの感染拡大を受けてメジャーリーグではレギュラーシーズンの開幕が延期され、選手たちには(1)キャンプ地に残る、(2)チームの本拠地へ戻る、(3)自宅へ戻るという3つの選択肢が与えられている。エンゼルスは誰がキャンプ地に残り、誰がキャンプ地を離れるのかを整理しているところだが、ビリー・エプラーGMによると、大谷翔平は当初の予定だった5月のメジャーのマウンド復帰を目指し、投球練習を継続する予定となっているようだ。

エンゼルスはキャンプ地のアリゾナに残ることを選択した選手のために施設を開放し、野手であれば打撃練習や守備練習、投手であればブルペンでの投球練習、そして選手全体に向けてコンディション調整のトレーニングや筋力トレーニング、さらには医療サポートや食事を提供できるように準備を行っている。本拠地エンゼル・スタジアムに戻ることを選択した選手に対しても、同様の対応がとられるようだ。エプラーによると、ジョー・マドン監督はアリゾナに残るかアナハイムへ戻るかをまだ決めていないという。

大谷はまだ100%の投球練習を行うことのできる状態ではないものの、準備が整い次第、打者と対戦する形式の投球練習を開始するようだ。キャンプ中は力をセーブした状態での投球練習を行っており、直近では日本時間3月12日にブルペンで60球ほどを投じた。投手としてはトミー・ジョン手術からの復帰初年度となるため、球数などを厳密に管理された状態での調整が続いているが、まだ100%の力で投げられる状態には至っていない。

当初はマイナーでの調整登板を行い、5月中旬ごろにメジャーのマウンドに立つ予定だった大谷だが、開幕が延期になったことにより、レギュラーシーズン開幕後の早い段階でメジャーに復帰できる可能性も出てきた。開幕の時期にもよるが、マイナーでの調整登板の代わりにキャンプ地や本拠地で実戦形式の調整を進めることができれば、マイナーでの調整登板を経ずにメジャーのマウンドに立つ可能性もあるのではないだろうか。

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