ヤンキース傘下のマイナーリーガーの新型コロナ感染が判明

日本時間3月16日、ヤンキースのブライアン・キャッシュマンGMは、ヤンキース傘下のマイナーリーガー1名が新型コロナウイルスに感染したことを明らかにした。選手名は明らかにされていないものの、キャッシュマンによると、そのマイナーリーガーの症状は快方に向かっているという。新型コロナウイルスへの感染が明らかになるのは、マイナーリーグも含めたメジャーリーグの世界では今回のケースが初めてである。

キャッシュマンによると、そのマイナーリーガーは現地時間金曜日の朝に球団に電話して発熱と疲労を訴え、練習施設には姿を見せなかった。チームのメディカルスタッフが体温をチェックしたあと、インフルエンザと連鎖球菌性咽頭炎の検査を行ったが、結果はどちらも陰性だった。そのあと、タンパ総合病院でヤンキースの関係者として初めて新型コロナウイルスの検査を受け、現地時間土曜日にフロリダ州タラハシーの研究所によって検査結果が報告され、陽性であることが判明した。

感染したマイナーリーガーの症状は改善しているものの、キャッシュマンによると、隔離された状況が続いているという。また、若い選手であるため、メジャーリーガーとの接触は一切なかったようだ。メディア関連部門のディレクターであるジェイソン・ジロによると、そのマイナーリーガーはメジャーリーガーが使用するジョージ・M・スタインブレナー・フィールドには一度も足を踏み入れておらず、メジャーリーガーとの接触は報告されていないという。

感染者が発生したことを受けて、ヤンキースはマイナーリーガーが使用する施設を閉鎖し、消毒作業を行うことを決定した。また、全てのマイナーリーガーとコーチ数名、スタッフ数名について、現地時間3月25日まで隔離することを決定。隔離された選手たちは、ホテルの部屋で弁当を受け取り、「チームワークス」と呼ばれるアプリを通して球団側と定期的にコミュニケーションを取ることになっている。

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