近鉄が国内で唯一運行していた海産物を運ぶ行商人専用の「鮮魚列車」が13日で運行を終え、新しく運行される「伊勢志摩お魚図鑑」とともに、14日に報道陣に公開されました。
「鮮魚列車」は、1963年から平日の早朝に運行されていた行商人専用の列車で、宇治山田から大阪上本町までを結び、三重県の新鮮な海産物を関西圏に届けていましたが、車両の老朽化や利用者の減少に伴い13日で運行を終了しました。
14日は、長年行商人を運んできた鮮魚列車と、16日から役割を引き継ぐ「伊勢志摩お魚図鑑」の内部が公開されました。
「伊勢志摩お魚図鑑」は、伊勢湾で取れる魚が描かれたラッピング車両で、平日の松阪駅発の急行列車に連結して運行されます。
車内には、荷物を置くためのパレットが設置されるほか、列車が停車しても一般客が乗れないようベルトが設けられています。
近鉄では、子ども向けのイベントなども開きたいとしています。