「トレイルランニング学童」で気分転換 逗子で企画

宮地さん(左)とともに山道を楽しむ子どもたち=逗子市内

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で休校が続く子どもたちの気分転換になればと、「トレイルランニング学童」と称し、山道を楽しみながら巡る企画が逗子市内で始まった。市内在住のマウンテンランナー宮地藤雄さん(41)が「生活スタイルを変えざるを得ない今だからこそ、楽しみや挑戦の機会をつくれたら」と提案した。

 12日朝。同市内の神武寺周辺の山道に、小中学生や保護者ら約40人が集まった。「山はみんなの場所。あいさつしたり、ごみを拾ったり、またみんなが遊びに来たいと思えるように、できることをしよう」。宮地さんが元気よく呼び掛け、“学童”がスタート。

 トレイルランニング大会の企画運営や、山道整備活動に汗を流している宮地さん。神社と寺の違いをクイズで出したり、有志の整備活動を伝えたり、楽しみながら地域について学べる工夫も凝らした。

 今月6日に続いて2度目の開催となったこの日も、ウイルス感染対策にも配慮。グループに分かれた子どもたちを、大人が見守りながら約3時間、神武寺鷹取山ハイキングコースなどを巡った。

 横須賀市から参加した7歳と9歳の子どもたちは「山に登ったりドングリを拾ったり楽しい」と笑顔。母(42)は「突然学校が休みになってしまった子どもにとって、みんなで自然を楽しめる機会は貴重」と喜んでいた。

 3月中は市内各地で週1回開催予定で、4月以降は状況を踏まえ判断する。

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