日本女子大活躍、佐藤瞳は二冠達成<卓球・オマーンオープン最終日総括>

写真:佐藤瞳/提供:ittfworld

<ITTFチャレンジプラス・オマーンオープン 2020年3月11日~3月15日>

15日、オマーンオープンは最終日を迎え、男女シングルスの準決勝と決勝、男女ダブルスの決勝が行われた。女子シングルスは佐藤瞳(ミキハウス)、女子ダブルスでは佐藤瞳/橋本帆乃香(ミキハウス)が優勝を果たした。佐藤瞳はシングルス、ダブルスで二冠を達成している。

今大会は日本男子が大会不参加となった中、日本女子がシングルスベスト4のうち、3枠を占める活躍を見せた。またU21シングルスでも塩見真希(ミキハウス)が優勝するなど、日本勢大健闘の大会となった。

男子シングルス総括

写真:カマル・アチャンタ(インド)/提供:ittfworld

男子シングルス決勝はインドのカマル・アチャンタとポルトガルのマルコス・フレイタスとの対戦となった。フレイタスは2ndシーズン中盤からTリーグの木下グループに所属している。序盤からお互いゲームを取り合うシーソーゲームとなったが、アチャンタが6ゲーム目を17-15のデュースで取りきり、優勝を決めた。

準決勝ではインドのハーメット・デサイとロシアのキリル・スカチコフがそれぞれフレイタスとアチャンタに敗れ、3位となった。

女子シングルス総括

写真:佐藤瞳/提供:ittfworld

準決勝の1試合はお互い手の内を知り尽くした佐藤瞳と橋本帆乃香との対決となった。2人は同じミキハウスに所属し、ダブルスでもペアを組み多くの実績を残している。カットマン同士の決戦はフルゲームの死闘の末、佐藤に軍配が上がった。

女子決勝は佐藤瞳と、モナコのヤン・シャオシンを準決勝で下した加藤美優(日本ペイントホールディングス)の日本人対決となった。第1、2ゲームは加藤が連取したものの、3ゲーム目からは佐藤の戦術にはまりだす。3ゲーム目まではデュースが続く大熱戦は、4-2で佐藤が優勝をもぎ取った。

男子ダブルス総括

写真:アレクサンダー・カラカセビッチ/ルボミール・ピシュティ(セルビア/スロバキア)/提供:ittfworld

ダブルスの名手であるセルビアのアレクサンダー・カラカセビッチと、スロバキアのルボミール・ピシュティとのペアが、ベルギーのアレグロ・マーティン/ランビエ・フローレントペアをストレートで下し、優勝を飾った。

女子ダブルス総括

写真:佐藤瞳・橋本帆乃香/提供:ittfworld

女子の佐藤瞳/橋本帆乃香のカットペアは、安定の強さを見せつけ勝ち上がってきた。

決勝はTリーグ・TOP名古屋所属のリン・イエと木下アビエル神奈川所属の曾尖(ゼンジャン)によるシンガポールペアとの対決となった。佐藤/橋本はお互いシングルスでも上位まで勝ち上がっており、連戦の中であったが、ダブルスでも決勝まで勝ち進んだ。息の合ったプレーで相手を翻弄し質の高いカットに加え、攻撃でも得点を重ねた。決勝でも連携の良さが光り、見事優勝を決めた。

ITTFチャレンジプラス・オマーンオープン最終日結果

男子シングルス準決勝

〇マルコス・フレイタス 4-3 デサイ
5-11/11-9/6-11/6-11/11-8/13-11/11-5

〇カマル・アチャンタ 4-3 キリル・スカチコフ
11-13/11-13/13-11/11-9/13-11/8-11/11-7

男子シングルス決勝

〇カマル・アチャンタ 4-2 マルコス・フレイタス
6-11/11-8/12-10/11-9/3-11/17-15

女子シングルス準決勝

〇佐藤瞳 4-3 橋本帆乃香
11-6/8-11/10-12/11-9/6-11/11-3/11-7

〇加藤美優 4-0 ヤン・シャオシン
11-9/11-8/11-5/11-7

女子シングルス決勝

〇佐藤瞳 4-2 加藤美優
14-16/12-14/17-15/11-9/11-8/11-9

男子ダブルス決勝

〇アレクサンダー・カラカセビッチ/ルボミール・ピシュティ 3-0 アレグロ・マーティン/ランビエ・フローレント
11-8/11-6/11-6

女子ダブルス決勝

〇佐藤瞳/橋本帆乃香 3-0 リン・イエ/曾尖(シンガポール)
11-3/11-9/11-7

文:ラリーズ編集部

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