周東&大竹も同期 尾形&リチャード指名の鷹17年育成ドラフトが凄すぎる

会見に臨んだソフトバンク・尾形崇斗(左)とリチャード【写真:藤浦一都】

ソフトバンクは尾形とリチャードとの支配下契約を発表

 ソフトバンクは16日、育成選手だった尾形崇斗投手と砂川リチャード内野手を支配下登録選手に昇格させると発表した。2人はともに周東佑京内野手と同じ2017年の育成ドラフトで入団。3年目での支配下昇格となり、背番号は尾形が「39」、リチャードが「52」に決まった。

 尾形とリチャードは2017年の育成ドラフトで入団した同期だが、この2017年のソフトバンクの育成ドラフトが驚異の“当たり年”になっている。1巡目が尾形で、リチャードは3巡目。そして2巡目が周東佑京内野手で、4巡目は大竹耕太郎投手だった。

 周東は言わずと知れた鷹のスピードスター。東農大オホーツクから入団すると、ちょうど1年前、昨季の開幕前に支配下に昇格した。その俊足を武器に“足のスペシャリスト”として大活躍。昨季、チームトップの25盗塁を記録し、野球日本代表「侍ジャパン」の一員に選ばれた。「プレミア12」でも切り札として活躍し、その名を一気に全国に知らしめた。

 大竹は同期の中で最も早く、1年目に支配下昇格を勝ち取っている。早大から入団すると、ウエスタン・リーグ22試合で8勝0敗、防御率1.87と結果を残し、支配下登録に。育成出身者として初の1軍公式戦初先発で初勝利をマークするなど3勝をあげ、チームの救世主になった。昨季も5勝をマークしたが、その後は不振に陥り、今季はキャンプでの故障で出遅れている。

 育成ドラフトで1巡目から4巡目まで4人もの選手が支配下昇格を勝ち取るのは珍しいこと。育成出身者が数多く活躍するソフトバンクにあっても、4巡目の千賀滉大投手、5巡目の牧原大成内野手、6巡目の甲斐拓也捕手がチームを代表する選手となった2010年の育成ドラフト以来となる“当たり年”といえるだろう。

 この年のドラフトでは支配下でも2位で高橋礼投手が入団。4位の椎野新投手も昨季、1軍で36試合に投げており、高卒のドラ1吉住や3位の増田、5位の田浦もこれからが楽しみな存在だ。(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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