JR九州 特急定期列車も一部運休 20日から 特急ハウステンボスは全282本対象

 JR九州は16日、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、3月20日~4月5日に在来線特急の定期列車の一部でも運休すると発表した。既に同期間の新幹線・特急の臨時列車の一部運休を決定しており、運休対象が拡大する。
 長崎県関係では、特急ハウステンボス(博多-ハウステンボス)が臨時列車に加え、毎日運行している定期列車も含めた計282本がすべて運休となる。この期間に博多からハウステンボス(HTB)に向かう乗客には、特急みどり(博多-佐世保)に乗車し、早岐で普通列車に乗り継ぐよう案内する。
 新たな運休対象はほかに、特急の定期列車ではソニック(主に博多-大分)136本、にちりん(主に大分-宮崎空港)85本、きらめき(主に小倉-博多)7本、きりしま(主に宮崎-都城)34本。臨時列車では、「かわせみ やませみ」(熊本-人吉)1.2号が34本、「A列車で行こう」(熊本-三角)3.4号が14本。
 運休した列車の切符は手数料なしで払い戻しに応じる。同社は今後も新幹線や特急の運休を検討しており、一部の特急列車では指定席販売を中止している。
 JR九州によると、3月1~7日の長崎線、日豊線の在来線特急の利用者数は前年同期と比べ45%減少した。

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